なにこれ?
サイトがダウンしてる!?
どうやって直すの!!
Webサイトにアクセスすると3ケタの数字エラーを目にすることは多いと思います。
「HTTPステータスコード」と呼ばれるこの数字ですが、「意味がよくわんないし、とりあえずそのページを離れた」もしくは「ブログを運営していて、自分のブログでエラーが発生してしまい対処に困った」という経験は多くの人がしていますよね。
ただの数字の並びなので、一見専門的で難しく見えるHTTPステータスコードですが、それぞれの表示が意味する内容と、なぜそのコードが出てしまったのかの理由を知っていると対処もラクになりますので、本記事で解説します。
スポンサードサーチ
HTTPステータスコードとは
まずは、HTTPステータスコードについて解説していきます。
上記の通り。
質問してる人
どういうこと??
よくわからないです…
アラサー男子 in L.A.
HTTPステータスコードの概要
ネットで何かを検索するとき、僕たちユーザーはブラウザ(Googleなど)上でWebサイトに対して「あなたのページが見たいよー。だからクリックしたよー。」と伝えます。
これがウェブブラウザからウェブサーバーへのリクエストです。
それに対し、ウェブサーバー側が「どうぞ見てくださいー。」と答えてくれるとページが表示される仕組みがウェブサーバーからのレスポンスです。
しかし、ユーザーがリクエストとしたページや情報が見当たらないとき、ウェブサーバーは「ん?そんなページないですよ。」「すいません、今そのページはアクセスできません。」というレスポンスを返します。
このときに表示されるのが「HTTPステータスコード(3ケタのエラーメッセージ)」です。
・ブラウザからのリクエストに問題がある場合、エラーメッセージというレスポンスが返る
HTTPステータスコードの3ケタの数字にはそれぞれ意味があるのですが、内容を把握しておかないとメッセージが伝えている意味がわからないので、ひとつずつ解説します。
HTTPステータスコードの種類
HTTPステータスコードは、100番台から500番台の数字によって構成されていまして、桁番号にはそれぞれ1味があります。下記の通り。
100〜199:情報レスポンス
200〜299:成功レスポンス
300〜399:リダイレクト
400〜499:クライアントエラー
500〜599:サーバーエラー
100〜199|情報レスポンス
ブラウザからのリクエストに対しサーバーで処理は継続されているケースです。
100番台のレスポンスが返ってきた場合、サーバーが「もう少し情報をください」「まだ時間がかかるので、もう少し待ってください」というレスポンスを返している状態なのでちょっと待ってみましょう。
とはいえ、レスポンスに時間が掛かりすぎるというのは普通のブログ運営をしていてあまりないことなので、その結果別のエラーレスポンスが返ってくる可能性はあります。
200〜299|成功レスポンス
ブラウザからのリクエストに対しサーバーが問題なく返答できている場合です。
このケースではリクエストに対し「はいどうぞ」のレスポンスが返されている状態なので、ほとんどの場合ブラウザ上でサイトが正常に表示されているはずです。
300〜399|リダイレクト
300番台はリクエストに対し追加処理を求められている状態。
ブログのURLが変更されているときなどに返ってくるレスポンスでして、その中でも有名なのは301リダイレクトです。
301リダイレクトの仕組み
古いURL:https;//abcd.com
新しいURL:https://wxyz.com
上記のようにサイトを引っ越したとき(URLを新しいものに変えたとき)に「301リダイレクト設定」をしていないと、古いURLは機能しません。
古いURLが機能しないということは、過去に別のブログなどで自分の記事がシェアされていた場合、そのリンクが死んでしまうことを意味します。
せっかくシェアされていてブログのアクセスを稼ぐチャンスなのに、これじゃもったいないですよね。
そんなときに使うのが「301リダイレクト」でして、これにより古いURLをクリックされても新しいURLに転送させることが可能になります。
ということで「ブログのURLを移行したけど、まだ301リダイレクト設定をしていない」という方がいたら、今すぐ実施しましょう。
301リダイレクトの設定方法はこちら

400〜499|クライアントエラー
400番台のHTMLコードが意味するのは「クライアント側のエラー」です。
クライアントのリクエストが間違っているので、サーバーが正常処理できずに400番台のレスポンスが返ります。
代表的なのが「404(Not Found)」ですね。
ちなみに400番台のレスポンスをちゃんと返してあげることは、結果的に読者ファーストにつながるので、ブログを運営している方は「404ページ」を作っておきましょう。
404ページの作り方は下記の記事で解説しています。
404(Not Found)ページの作り方がわかる記事
≫ 404(Not Found)ページを作ろう【SEOにも効果的】
【補足】僕のつまずき経験(403 ERROR)
僕は過去に403エラーでつまずいたことがあります。
その経験をもとにこちらの記事で403エラーの原因と対処法をまとめていますので、403エラーでお悩みの方はこちらもご参照ください。
≫ 403エラーが出てしまう原因と対処法【WordPress】
500〜599|サーバーエラー
500番台のレスポンスが返ってきた場合はサーバーに問題があります。
最も一般的な「500 Internal Server Error」を経験したことがある人も多いはず。
また、サイトに一時的なアクセスが集中するとサーバーが処理の処理が追いつかず「503 Service Unavailable」のレスポンスが返ってきたりします。
「500 Internal Server Error」が出た場合はサーバー管理画面から各種設定の見直しをしたり、サーバー会社に問い合わせをして状況を確認したりする必要があります。
良く目にするHTTPステータスコード5選
2019年2月にGoogleが独自の集計データに基づいて発表した「世界で最も多発するステータスコード5選」は下記の通り。
2. 403(Forbidden)
3. 404(Not Found)
4. 400(Bad Request)
5. 401(Unauthorized)
確かに僕もブログ運営やサイト制作をしていて良く目にすることが多いエラーたちなので、ここからは上記5つのエラーの意味と対処法を解説していきます。
1. 500(Internal Server Error)
【対処方法】URLの前後に余計な文字を入力をしていないか確認する。または後日アクセスする。
500は【接続した先のサーバーにエラーが発生している】場合のステータスコードです。
リクエストに対しサーバーがうまく処理できませんでしたという意味なので、URLの直前やすぐ後にサーバーで処理が出来ないような文字(ローマ数字、絵文字など)を入力していないか確認しましょう。
もし、リクエストを見直しても問題が見当たらない場合は、サーバー側にトラブルが発生しているケースなので、エラー処理が完了するのを待って後日アクセスする等で解決する場合があります。
2. 403(Forbidden)
【対処方法】特定の限られたネットワーク(社内など)か確認する。
403は「クライアントにそのページを見る権限がない」場合に表示されます。
今アクセスしようとしているページに「IP制限がかけられている」「外部ネットワークからのアクセスが禁止されている」場合だと閲覧することはできないので、サイト運営者に確認してみましょう。
ここ数年の働き方改革により、就業時間外やオフィス外からはアクセスできないようにしている会社のネットワークも増えてています。
自分がアクセスしようとしてる場所、時間、IPアドレスが閲覧権利がある条件なのかを見返してみてください。
サイト運営者の方で自分のサイトに403エラーが表示されてしまった方向け
僕は自分のブログで403エラーが出てアクセスできなくなってしまったことがあります。
対処法をまとめた記事がありますのでこちらをご参照ください。
≫ 403エラーが出てしまう原因と対処法【WordPress】
3. 404(Not Found)
【対処方法】URLに誤入力がないかを確認する。
404エラーが返ってくることって結構あります。
でも、ほとんどの場合はURL入力が間違っているなどのイージーミスだったりするので、入力したURLが正しいかをもう一度見直してみましょう。
URLに問題がなければ、探しているページが削除された可能性があります。
ブログを運営している人向け
ブログに404ページがちゃんと設置されていないと離脱率につながってしまうので、404ページではユーザーの離脱を避けるためにサイト内別ページに誘導してあげる必要があります。
この記事を参考に404ページの最適化をしましょう。
≫ 404(Not Found)ページを作ろう【SEOにも効果的】
4. 400(Bad Request)
【対処方法】Cookieとキャッシュの削除をしてみる。アドオン機能を無効にしてみる。
400ステータスコードが返ってくる時は、Cookieやキャッシュ削除で直る場合があります。
ブラウザに残っている情報が古いままになっていないかを確認してみましょう。
Cookieやキャッシュが原因じゃない場合、ブラウザの拡張機能が原因になっている可能性が考えられるので、そんなときはブラウザアドオンを一時的に無効にしてみると解決する場合もあります。
5. 401(Unauthorized)
【対処方法】ログインID・パスワードを再確認する。
ログインが必要な特定のサイトを見る際に入力情報が間違っていると表示されるメッセージです。
大体の場合、ログインIDパスの誤入力によるものなので見直してみてください。
スポンサードサーチ
【まとめ】エラーコードの意味を知って適切な対処を
以上、HTTPステータスコードと簡単な対処法まとめでした。
これらのエラーが出る原因はケースバイケースなので、ちゃんとした解決策を見つけるにはその都度状況を分析してみなければなりません。
とはいえ、本記事でご紹介した簡単な知識を覚えておけば、どんなエラーが表示されても解決策の見つけ方に役立ちます。
ただの数字メッセージで不気味だったHTTPステータスコードも意味を知ってしまえば怖くないので、どんな3ケタ数字が出てもしっかり対応して快適ウェブ生活を送りましょう。
おわりです。