あなたは「プロ」という言葉から何を想像しますか?
“プロ野球選手” “プロサッカー選手” “プロシンガー” “プロゲーマー”
世の中には様々なプロフェッショナルがいますが、一体どこからが「プロ」なのでしょう。
あなたが「彼はプロサッカー選手だ」と思うのはどこからですか?
おそらく、ほとんどの人は、Jリーグのクラブに所属する選手は「プロだ」と答えるでしょう。
でも、その基準はなんですか?
誰が決めたんでしょう?
ちなみにサッカーで言えば、国際サッカー連盟(FIFA)が定める「Regulations on the Status and Transfer of Players」の中には、プロの条件がこのように定義されています。
サッカー活動による日常の支出を上回る給料を得ている者
では、この場合はどうですか。
「給料は200万だけど日常の支出をめちゃくちゃ抑えて生活できている」
「1億円もらっていても、六本木の高層マンションに住み、フェラーリ5台を持って年間支出は1億以上。生活苦。」
前者はプロで、後者はプロじゃないということになりますね。
1億円プレーヤーがプロじゃないのは少し変な気がします。
このように、外部条件による判断では「プロフェッショナルの定義」が曖昧になってしいます。
(※実際のところ、スポーツ業界にはプロ契約、アマチュア契約が存在するのでそこでの線引きが妥当。)
そこで今日は、フリーランスで“自称”プロの僕が考える「プロとはなにか」というお話し。
【結論】ある条件を満たせば、誰でも何かしらのプロです。
自信と誇りと責任を持って自分と向き合いましょう。
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【ウェブで検索】プロフェッショナルの定義
先述の通り、近年は様々な「プロフェッショナル」が増えており、その定義は曖昧になっています。
ネットで調べてみても「プロとは何か」については様々な意見があり、議論が繰り広げられていますね。
- それで食っていければプロ。
- 仕事でやっていればプロ。趣味ならアマ。
- 誰かのためにやっていればプロ。
- 一円でも稼げればプロ。
- スキルがめちゃめちゃ高ければプロ。
など。
うーん、確かにそうかもしれないです。
ただ、このような意見に僕がいまいち共感できないのは、なんだか外部的な要因でしか語られていないように見えるからです。
上を見続けられればプロ|現状に満足したらプロじゃない
じゃあ、僕が思う「プロ」とは何か。
その判断基準は、その人の内部意識に存在していると考えます。
一言で言えば、スキルアップを続けられる人です。
そこに、「今のレベル」は関係ありません。
誰でも最初は初心者レベルです。
常に上を目指し、レベルアップを追い求めることができる人、スキルアップする努力にコミットできる人がプロです。
逆に今の自分に満足し成長をやめた段階で「プロ」ではありません。
上を見続けるために意識すること
上を見続けるとはどういうことか。
そこには、4つの要素があると考えています。
- 高いスキルを追い求め続けること
- クライアントの問題解決ができること
- 個人で価値を生み出せること
- 社会のルール、約束を守れること
一つずつ解説していきます。
1. 高いスキルを追い求め続けること
高いレベルというのは、その人が置かれた状況と立ち位置より1ミリでも高い場所のことです。
例を挙げます。
cssのカスタマイズもよくわからないので、見出しタグのデザインも不可能です。
でも、Googleで検索しながら、少しずつ形にしようと試行錯誤しています。
cssがいじれる人から見たらレベルの低い話かもしれません。
でも、あなたが今できる最大限の努力で理想のhタグをデザインしようとしていれば、それは「高いスキルを追い求めている」状態です。
ここには「今のレベルが低い」とかいう概念はありません。
今よりも1分後、今日よりも明日、少しずつでも何かを吸収し、成長し続けることが重要です。
2. クライアントの問題解決ができること
あなたが持つスキルで、誰かのお悩みを解決できる。
これができれば、あなたはそのクライアントにとって立派なプロフェッショナルです。
あなた:僕できますよ。ポチッとな。
Aさん:わー。すごい。ありがとう!
これができれば、あなたはAさんに対し、プロとしての責任を十分に果たしたということになります。
ここにもレベルの高い低いはありませんよ。
プロアスリートやプロゲーマーなら、オーディエンスを熱狂させられる。
プロジャーナリストなら事実を中立な立場でありのまま伝えられる。
こんな感じといったところです。
3. 個人で価値を生み出せること
世の中には、企業に所属していて“仕事ができる”と言われる人がたくさんいます。
でも、その“仕事ができる人”が一人になった時、果たして同じ仕事を完結することができるでしょうか。
プロとは個人で価値を生み出せる人です。
自分が生み出せる価値を理解し、しっかりと結果にコミットできる人がプロです。
もしかすると、“仕事ができる人”は、その企業に所属しているからその仕事が“出来るように見えている”だけかもしれません。
引き出しを増やし、創造できる価値を増やし続けなければプロではありません。
4. 社会のルール、約束を守れること
これは大前提として果たすべき使命です。
- 守秘義務は守る
- 著作権は守る
- クライアントを騙さない
- 人権を守る
当たり前ですが、これらが出来ていない人がいまだに散見されます。
特に日本ではまだ、人権(人の労働力)を軽視する悪しき風習が抜けきれていませんね。
「コスト高いね。人件費なんとかなんない?」
これ人権冒涜です。
有形コスト以外は削れる、無理が効くと思っている限り、あなたはプロではありません。
逆に、あなたがプロディレクターやプロ営業職で、クライアントがこんなことを言ってきたら、徹底的に説得しなければいけませんよ。
それが、ディレクター、セールスとしてのプロフェッショナル意識に求められることです。
自分が無理を言えるデザイナーやプログラマーにこうお願いするのは簡単です。
プロのデザイナーもプログラマーも意地とプライドがあるので、ある程度は飲んでくれるかもしれません。
でも、そのプロデザイナーさんたちは、あなたのことをプロとは思っていないでしょう。
できる人に甘えるだけではいけませんよ。
プロフェッショナルになるのは大変
この4つの条件を満たしていれば、あなたは自分のことを「プロ」と呼んでいいと思います。
でも、この条件全てを満たすのは思っている以上に大変です。
自称プロの僕が断言しますよ。
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【まとめ】フリーランスはプロであることが求められます
フリーランスは常にプロフェッショナルであることが求められます。
今できることだけをやっていては衰退していきます。
現状維持は劣化です。
あなたが現状を維持している間に周りは前進していますから、相対的に見れば現状維持は後退ですよね。
「僕はプロです」と言える時まで、1ミリずつでもいいので前進していきましょう。