とはいえ、周りにMBA留学した人なんていないし…。実際の体験談を聞きながら、MBA留学の基本的な情報を知りたいな。
こんな疑問にお答えします。
僕は28歳でロサンゼルス郊外の大学院に通い始め、30歳でMBAを取得しました。
2年6ヵ月で卒業できたので、当時の経験談も交えつつ、社会人がアメリカ留学でMBAを取得するための準備方法や学校の選び方などを解説します。
自己紹介:2019年、30歳でMBA取得
アラサー男子 in L.A.
2014年:単身渡米し就職
2015年:現地企業がブラック過ぎたので退職、語学学校に入学
2017年:ロサンゼルス郊外の大学院に入学
2019年:経営学修士(MBA)取得
こんな感じで、2019年の12月にMBAを取得し、現在もアメリカで生活しています。
諸々の都合上、一部モザイク加工ですが、一応こちらが卒業証書になります。
「MBAを持ってる = 成績優秀で秀才」みたいなイメージがあるかもですが、僕は偏差値50のモブ男です。それでも、MBA取得できたので、たぶんMBAなんて誰にでも取れます。
なので、現時点で「自分には無理…」と不安に感じていたとしても、とりあえず本記事を最後まで読んでみてください。「自分にもできそうじゃん」と思えるようになるはずです。
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本記事のもくじ
社会人のアメリカMBA留学に必要なステップ
いきなりですが、本題部分について解説していきますね。
社会人がアメリカ留学でMBAを取得する方法について、僕の経験談も交えつつ、学校の選び方や学費、事前準備などの側面から深掘りしていきます。
ここから先を読むとわかること
- MBA留学準備で気にかけておくべきポイント
- 大学(ビジネススクール)の選び方と入学条件
- MBA留学の学費、奨学金や助成金の活用方法
具体的には、上記の項目について解説してくので参考にしてみてください。
1. MBA留学準備で気にかけておくべきポイント
始めに事実をお伝えしておくと、、、僕はMBA取得の準備をまったくしていませんでした。
そのため、学校に入ってから「入学前にちゃんと調べておけばよかった…」と後悔したこともあるので、当時の自分への戒めも含めて、これからMBA取得を目指す人向けに、入学前の確認項目を解説していきます。
- 卒業の難易度、期間
- コスト(学費・生活費)
- 生徒層(年齢・国籍・職業)
- 授業形態(通学・オンライン)
- 卒業後の就職サポート有無
最低でも、これくらいは調べてから学校を選んだほうがいいと思います。ひとつずつ詳しくみていきましょう。
1-1. 卒業の難易度、卒業までの期間
日本の大学にランクがあるように、当然アメリカの大学にもランクがあります。
ハーバード、スタンフォードなど世界トップ5に入るような大学から、僕が卒業したFラン級の大学まで、、、。どのレベルの大学を選ぶかによって、求められる英語力、勉強量が変わるので、Times Higer Educationのサイトなどで大学レベルを調べておきましょう。
ちなみに、アメリカの大学では偏差値ではなくGPA(成績平均値)が基準になります。参考までにハーバード大学ビジネススクールのMBA平均は3.8、僕が通っていた学校は3.2ほどです。
卒業までに掛かる期間
学校の難易度と合わせて、卒業までにかかる期間の目安も知っておくといいと思います。
下記はあくまでも目安ですが、参考にしていただければ幸いです。僕はフルタイムMBAで学位を取得しました。
カリキュラムの種類 | 卒業までの目安 | 学習スタイル |
Full-time MBA | 2年 | フルタイム |
Part-time MBA | 3〜5年 | 夜間・週末 |
Accelerated MBA | 1年 | フルタイム |
Executive MBA | 2年 | 夜間・週末 |
Global MBA | 2年 | フルタイム |
Dual MBA | 2年以上 | フルタイム |
Full-time MBA(フルタイムMBA):最も一般的な約2年間のプログラムです。学位修得には約2年ほどで勉強中心の生活になります。僕は仕事と両立していたので、ときどき死にかけました。
Part-time MBA(パートタイムMBA):3年〜5年掛けて、週末や夜間授業を利用する制度です。学生ビザ以外でアメリカ在住の資格を満たしているなら、パートタイムでもいいかもしれません。
Accelerated MBA(アクセラレートMBA):ビジネス学士号や実務経験などの前提条件を満たしている場合のみ、通常よりも早く学位が取得できるカリキュラムです。
Executive MBA(エグゼクティブMBA):約10年の実務経験を積んだ一部の人のみが受けられるMBAです。週末・夜間クラスを約2年で卒業することができます。
Global MBA(グローバルMBA):基本的にはフルタイムMBAと同じですが、授業内容がより国際的な視点を取り入れた内容になっています。
Dual MBA(デュアルMBA):日本語にすると二重専攻。つまり、他の修士号または博士号と組み合わせたカリキュラムです。複数学位を同時取得できますが、激ハードかつ2年以上かかることもあります。
1-2. コスト(学費・生活費)
MBA留学にはお金がかかります。
どの都市、どの大学に行くかによって費用はピンキリなので一概には言えませんが、最低でも1年間で250万くらいは掛ると思っておいたほうがいいかもです。
入学や受講、卒業にかかる費用の目安については、後ほど詳しく解説します。
1-3. 生徒層(年齢・国籍・職業)
僕が通っていたビジネススクールは20〜40代の年齢層で、アメリカ人以外の留学生が数多く在籍していました。MBAではグループワークもあり、クラスメイトとコミュニケーションを取らなくてはいけないので、どんなクラスメイトに囲まれて学習するかは割と重要です。
文化の違いがストレスを生むかも…
というのも、文化が違いすぎるとコミュニケーションでストレスが生じたりするからです。僕もまったく異なる文化圏から来たクラスメイトと同じグループになって苦労したことがありましたが、韓国人、台湾人と同じグループになったときのグループプロジェクトは感動的なほどスムーズに進みました。
その点、アメリカは多文化社会なので、いい意味で互いに干渉し合わないというか、、、アメリカ人と付き合うのは比較的、気持ちが楽だと思います。
(念のため補足ですが、最終的には国籍とか関係なく個人の問題です。率先して一番大変なパートをやってくれるブラジル人もいたし、「スタンフォードとか行けば?」ってくらい秀才なヨルダン人もいました。)
1-4. 授業形態(通学・オンライン)
授業形態についても調べておきましょう。というのも、学校によっては授業はすべてオンラインで完結するところもあるからです。
ちなみに、学生ビザを取得して留学する場合、基本的には通学しなければならないので、それを考慮したうえで住む場所を決めたり、場合によっては車を購入する必要もあります。
僕の場合は、教室でのクラス形式が50%、オンラインが50%という形式の学校でした。
1-5. 卒業後の就職サポート有無
MBA取得後、そのままアメリカで働きたいという人は、卒業後の就職サポートがあるかないかも含めて事前に調べておくことをおすすめします。
学生ビザのままでは、OPTという制度を利用して18ヶ月しか働けないので、勤続的に就労可能なビザへ切り替えてくれる企業への就職サポートがあるのか、あらかじめ知っておくと、在学しながら就職活動もスムーズに行えます。
2. 大学(ビジネススクール)の選び方と入学条件
MBA留学のための学校選びには、NICHEというサイトが役立ちます。
NICHEでは、入学条件から試験の難易度、学生の特質・人種、生活費の目安や卒業生の平均年収などを調べることができるので、気になる大学を見つけたら、まずはNICHEで詳細リサーチしてみるのがいいと思います。
下記にて、NICHEの見方を解説していきます。
2-1. 入学条件・合格難易度
Acceptance Rate | 合格率 |
SAT Range | SATの点数(日本の共通テスト(旧:センター試験)に似たテスト。) |
ACT Range | American College Testの点数(アメリカの高校生を対象とした標準テスト。) |
Application Fee | 出願料 |
SAT/ACT | SAT、ACTが必須か否か (Considered but not required = 考慮されるが必須ではない) |
High School GPA | Grade Point Averageの高得点 (各科目の成績から算出された成績評価値。1.0〜4.0で評価される) |
Early Decision/Early Action | 早めの準備が必要かどうか |
Application Deadline | 出願締切り |
Application Website | 出願用Webページ |
Students also applied to… | 他学生が併願している候補校 |
ざっくりとこんな感じ。社会人留学だと、SAT、ACTの代わりにTOEFL iBT®が参考試験として採用されている場合があります。
おすすめのTOEFL iBT®講座
アガルートアカデミーTOEFL iBT®集中講座は、MBA留学に必要な英語力を総合的に高めてくれるオンライン英語講座です。講義そのものを英語で受講することができるので、よくある「日本語で英語を学ぶ」のではなく、「英語で英語を学ぶ」環境で学習できます。
留学を経験した僕から言わせてもらうと、やっぱり、英語は英語環境下で学んだほうが圧倒的に身につくので、どうせお金を払って学習するなら、英語で英語を学べる講座を受講しましょう
ちなみに、、、超偶然なのですが、この講座のマイケル・ランドルフ講師は、僕の大学時代の英語の先生です(笑)。サイト内のYouTube動画をご覧ください。わかりやすく丁寧な英語で講座を紹介してくれています。
GPA(ジー・ピー・エー)について
GPAとは「Grade Point Average」の略でして、大学の成績を簡単に数値化したものです。
アメリカではGPAで大学レベルや学生の学力を計ることが一般的なので、留学を検討している人なら耳にしたことがあるかもしれません。
日本の大学ではGPA制度を取り入れている学校といない学校があり、算出方法がバラバラだったりするので、自身の卒業校に問い合わせする必要が出てくるかもです。
例えば、東京大学はGPA制度を採用していませんが、京都大学は採用しています。この場合、東大卒業生は成績表を元にGPAを算出する必要がありますが、京大卒業生は在学中のGPAをそのまま使うことが可能です。
【東京大学】海外留学情報 全学交換留学 FAQ
Q3. 留学を希望する協定校のFactsheetに、GPA3.0以上が必要だと書いてありました。東京大学はGPAを出していないと思うので、自分の成績が協定校の要求するGPA基準を満たしているか分かりません。どうすればよいですか。
A. 東京大学ではGPAを算出していません。ご自分の成績が協定校の要求するGPA基準を満たしているかどうか判断する場合、日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が示す換算表http://www.fulbright.jp/study/schedule/index.html(STEP4「留学に必要な条件」)等を利用し、大まかな参考値を算出してください。ただし、成績の判定は各協定校が独自の換算方法により行うため、最終的な成績計算は協定校に一任することになります。
【京都大学】成績評価とGPA制度について
本学では、学生の自律的な学修の促進および学生に対する学修指導等に活用することを目的として、平成28年度以降に入学した学生を対象としたカリキュラムが適用される学部生を対象にGPA(Grade Point Average)制度を導入しました。各学生の履修登録科目の成績評価をグレード・ポイント(GP)に変換し、GPに当該科目の単位数を乗じて、その総和を履修総単位数で除した値をGPAとします。
1.成績評価とGPの対応
成績評価は下表に基づきGPに変換します。
評語 A+ A B C D F GP 4.3 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0
詳しくは、卒業校に問い合わせしてみてください。
補足:僕の卒業校で必要だったもの
補足までに、僕が卒業した学校にて入学に必要だったもの(GPA、テスト点数、その他諸々)を下記しておきます。
- Application Fee: $100 (cash not accepted)
- Application Form
- Enrollment Agreement
- Statement of Financial Support
- Official Bank Statement or Bank Letter:
– All Bank Statements or Bank Letters must be recent (within the last 3 months)
– Minimum $5000; Please have all currency amounts converted to USD
– Bank Letters must include the name of the Banker, Title, and Signature
– Account Number;
– Account Opened Date;
– Address of the bank;
– Title of the Banker;
– Must be in English or Original document in the Native Language with a Certified Translation - Clear copy of passport (picture page)
- Clear copy of I-94 and Visa page (when in U.S.)
- Previous I-20 stamped and signed (local transfer students only)
- Transfer Form (local transfer students only)
- Official Transcript:
– Provide Verification of completion of a Bachelor’s Degree in the form of an official transcript of record from USDE recognized accreditation institution, and submit official transcripts from all other universities or institutions previously attended; completed and not completed.
– Transcripts from outside the U.S. must be evaluated by a NACES approved organization. (Htpp://www.naces.org/members.htm) - Current Resume
- Proof of Health Insurance (MUST be provided at Welcome Session)
- Two Recommendation Letters:
– Date / Signature of Person / Title of the person
– Letterhead (if cannot be provided have the contact information of the person) - Personal Autobiography:
– In your OWN words, no internet sources / single-spaced essay of at least 1000 words
– Detailing educational and work history, goals as they relate to education and work history, and the relationship between these goals and future career aspirations – Must be submitted electronically 15 Verification of English Proficiency:
– 80% on School English Proficiency Test
– TOEFL (Test of English as a Foreign Language) Result of 61 or above on the IBT (Internet Based Test); 500 or above on the PBT (Paper Based Test)
– IELTS (International English Language Testing Systems) result 5.0 or above
– Have previously studied in a USDE-recognized accredited university-level program, which was taught in English, for at least one quarter/semester maintained a minimum 2.0 GPA for BBA program applicants, or 3.0 GPA for MBA program applicants, for at least one academic term;
そんなに高得点は必要ありませんでしたが、TOEFLとIELTSで一定の成績は求められました。繰り返しですが、MBA取得を目指すなら、早めに英語学習をスタートしておいたほうがいいかもです。
2-2. 学費目安
Net Price | 合計金額(年間)※National = 海外留学生の学費 |
Average Total Aid Awarded | 奨学金の金額平均(年間) |
Students Receiving Financial Aid | 奨学金を受け取っている学生の割合 |
上記の通り、Costの欄では年間の学費や、受け取れる奨学金の目安がわかります。
2-3. 卒業率・卒業後の年収目安
After Collegeの欄に目を通すと、卒業生の平均年収(卒業から6年間)や、そもそもどれくらいの生徒が卒業できているのかがわかります。
上記(ハーバード大学)の場合、97%のアメリカ人は卒業していますが、National(留学生)の卒業率はたったの49%です。留学生にとってはかなり高いハードルであることがわかりますね。
2-4. その他の情報
NICHEでは、その他にもキャンパスライフ情報や学生レビューなどをみることが可能です。
MBA留学の参考となる、入学条件、費用目安、卒業難易度、これらを調べるのにとても役立つので、ぜひ活用してみてください。
3. MBA留学の学費、奨学金や助成金の活用方法
MBA留学の学費はめちゃくちゃ高いです、、、。ざっくり概算ですと、有名大学で年間$70,000〜$90,000くらいほど。
学校(MBA専攻)ランク順の学費一覧(2023年)
1 | University of Chicago (Booth) | $77,841 |
2 | Northwestern University (Kellogg) | $78,276 |
3 | University of Pennsylvania (Wharton) | $77,500 |
4 | Massachusetts Institute of Technology (Sloan) | – |
5 | Harvard University | $73,440 |
6(同率) | Dartmouth College (Tuck) | $77,520 |
6(同率) | Stanford University | $76,950 |
8 | University of Michigan–Ann Arbor (Ross) | $73,196 |
9 | Yale University | $79,000 |
10 | New York University (Stern) | $82,326 |
» 参照:U.A. News – 2023-2024 Best Business Schools
2023年7月時点の為替レートは「1ドル = 144円」前後なので、年間の学費が1,000万円を超えます、、、。
しかし、これらの超有名校でなくてもMBAは取得可能で、探せば学費の安いビジネススクールはたくさんあります。(僕がそうだった)
たとえば、Western Illinois Universityだと、Credit(単位)あたりの授業料が$359ほど。MBAの卒業所要単位数は平均70程なので「$359× 70 = $25,130」ほどでMBA取得も可能ということになります。僕の通っていたビジネススクールも同じくらいの金額でした。
3-1. MBA留学で活用できる奨学金制度
日本からアメリカへMBA留学をする場合に申請できる奨学金制度があります。
給与型の奨学金制度を3つご紹介するので、申請可能かどうか問い合わせしてみるのもいいかもしれません。
3−1−1. フルブライト奨学金
フルブライト奨学金は、日米の相互理解に貢献できるリーダーを養成することを目的とした奨学金制度です。
3−1−2. 伊藤国際教育交流財団 日本人奨学金
伊藤国際教育交流財団による日本人奨学金は、日本から海外の博士課程に留学する日本人を対象に支給される奨学金です。
3−1−3. ロータリー奨学金
ロータリー奨学金は、ロータリー財団から支給される奨学金。海外の大学又は大学院で1年間学ぶための、研究分野・留学先を問わない奨学金(第2780地区補助金)が用意されています。
4. 留学先を決めた後の準備(学生ビザ取得)
MBA留学には学生ビザを取得する必要があります。
学生ビザは、留学機関を通さなくても自分で申請できるので、アメリカ大使館・領事館の米国ビザ申請 学生ビザを参考にしてみてください。
大使館が公開しているYouTube動画でも、学生ビザ取得の手順を丁寧に解説してくれています。
4-1. 学生ビザ取得が不安な人は
「学生ビザ取得で失敗したくない…。」という不安を抱いている人も多いですよね。僕も実際のところ不安でしたし、、、。
とはいえ、学生ビザ程度で大切な留学準備期間を無駄にしたり、MBA留学を諦めてしまうのは、もったいなさすぎますなので、ビザ取得が足枷になっていると感じるのであれば、留学のプロに聞いちゃいましょう。
僕も渡米前に留学サポート会社の無料カウンセリングを5件ほど受けました。有益な情報を聞けたりしたので、個人的にすごくおすすめです。
おすすめ留学エージェント
ラストリゾートは基本サービス0円の無料留学エージェント。
無料カウンセリングで気になることはどんどん質問しちゃいましょう。オンラインと対面(東京・横浜・名古屋・大阪・京都・福岡)、または電話でのカウンセリングを受け付けています。
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社会人こそアメリカMBA留学すべき理由【実体験を話します】
ここからは、社会人こそMBA留学すべきというテーマで、MBA留学のメリットや課題、将来性やキャリアについて解説していきます。
僕自身がMBAを取得した実体験をベースにした僕なりの見解なので、経験者からの声として参考にしていただければ幸いです。
1. 社会人MBA留学のメリット
僕が実体験で感じたMBA留学のメリットは下記の通り。
- 修士号「MBA」は強い
- 国際的な人脈と機会が作れる
- キャリアや収入UPに繋がる
ひとつずつ詳しく解説します。
1-1. 経営学修士「MBA」は強い
まず、なんといっても「MBA」という学位は、それ自身が強いです。
誤解を恐れずに言うと、やはり現代社会では学歴で判断されてしまう場面も少なくありません。そんなとき、MBAの学位を持っているだけで一目置かれる存在になれます。腐っても鯛は鯛。どんなスクール卒であれ、MBAはMBAです。
とはいえ、実際のところ、アメリカで経営学修士を取得するとなると相当な行動力と勉強の努力が必要ですよね。それを達成してるのであれば、MBAという学歴だけでプラス評価を受けても何もおかしな話じゃないと思います。
1-2. 国際的な人脈と機会が作れる
個人的には、これがMBA留学のいちばんの魅力だと感じます。
国際的な人脈。それも、ビジネススクールに通うくらいの熱意と行動力を持った人たちとのグローバルな人脈が作れるのは、人生において何にも変え難いメリットです。
【事実】クラスメイトにはこんな人がいた
参考までに、僕が在学中に知り合った、面白いクラスメイトを紹介しておきます。
- BMX代表選手(ブラジル人)
– 経営学を身につけ、BMXの世界大会オーガナイザーとして世界ツアーをしたい - ITエンジニア(ロシア人)
– ITインフラ整備の会社経営を立ち上げたので、MBAの知識を活かしたい - レストラン経営者(タイ人)
– アメリカで経営中のタイ料理レストランをチェーン展開したい - フリーター(サウジアラビア人)
– なんとなく。MBAという響きがかっこいいから
個人的に一番インパクトがあったのは、サウジアラビアから来たフリーターですが、、、クラスメイトの多くは卒業後のキャリアを飛躍させたいという志を持っていたので、そういった人たちと繋がることができたのは、僕の人生にとっても大きな財産になりました。
1-3. キャリアや収入UPに繋がる
言うまでもないかもですが、MBAホルダーになれば年収もそれなりにアップします。
2022年10月の日本経済新聞の記事を引用しておきます。
総じてMBAホルダーの年収は全体平均より高かったが、業種では上位4位までが400万超、職種では上位5位までが300万円超高いという結果になった。
» 参照:MBA取得が年収に効く業種・職種は? ランキング大公開
これはアメリカ国内においても同様で、MBAを取得した人の初任給は4大卒の約1.8倍ということがわかっています。
» 参照 / 画像引用:MBA Degree Salary: 2023 Guide
1-3-1. 国際的な求人市場価値も上がる
MBAを取得すると、ビジネスマンとしての自分の市場価値も上がります。
これは、日本国内のみならず、世界中の求人市場に対して言えることなので、グローバルに活躍したいという人にとっても、MBAホルダーであるか否かで、キャリア形成に大きな違いをもたらすこと間違いなしです。
2. 社会人MBA留学の課題
いっぽうで、社会人がMBA留学をする際に課題として挙げられるのが次の2点。
- 学業と仕事の両立が難しい
- 留学後のキャリアプランが決まらない
2-1. 学業と仕事の両立が難しい
社会人MBA留学の課題のひとつが、学業と仕事の両立です。
学生としてアメリカ留学する場合、それが語学留学生であっても、MBA専攻大学院生であっても、アメリカ国内での就労は基本的に禁止されていまして、留学生がアメリカ国内で合法的に働くには、①卒業後OPT制度を使う、②在学中のCPT制度を使う、の2通りしか方法がありません。
OPT、CPTについては、下記にて詳しく解説しているので、気になる人は合わせてご一読ください。
2-2. 留学後のキャリアプランが決まらない
MBA取得後のキャリアプランが決まらないというのも、よくある課題のひとつに挙げられますが、これについては、僕の個人的見解を述べておきます。
MBA取得でキャリアが決まるわけではない(僕の見解)
僕がこれまで見てきたケースでは、MBA取得後のキャリアプランが決まらない人は「MBAを取得すれば、キャリアが180度変わる」と考えていることが多い印象です。
しかし、よくよく考えてほしいのですが、MBAはキャリアパスの選択肢を広げたり、これまで築いてきた自身のキャリアに上積みを作るものです。言い換えれば、MBAはキャリアに(+α)を与えるものであって、キャリアそのものを形成する魔法のツールではありません。
キャリアは自分で築き上げるもの。そのうえでMBAは有効活用できるもの。という意識で留学に臨めば、「MBAを取ったのにキャリアプランが決まらない」という期待値とのズレはなくなるはずです。
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まとめ:社会人MBA留学は個人的に超おすすめです
長くなりましたが、本記事は以上です。
結論:社会人MBA留学は超おすすめ
理由は下記の通り。
社会人MBA留学をおすすめする理由
- ビジネスシーンにおいて、修士号「MBA」所有は大きなメリット
- 国際的なコネクション形成が可能。それも、経営者レベルとの人脈
- 自分の市場価値が高まり、キャリアUPに大きくプラス
こういった理由から、僕は社会人こそMBA留学すべきだと思っています。
もちろん、簡単な決断ではありません。しかし、冒頭にも書いた通り、偏差値50程度だったモブキャラの僕でも卒業できたので、ほとんどの人がMBAなんて取得できるはず。
あとは、やるかやらないか。ただそれだけです。もし今、MBA留学する or しない で悩んでいるなら、まずは一歩踏み出してみませんか?まずは小さな一歩でOKです。
自分でビジネススクールをリサーチしてみる。ラストリゾートの無料カウンセリングを受けてみる。アガルートアカデミーTOEFL iBT®集中講座で、TOEFLに本気になってみる。などなど、、、。今すぐ、この瞬間からできることはたくさんあります。そして、その小さな一歩が3年後の自分の未来を大きく変えることにつながります。
MBA経験者の僕から、自己の体験談を交えた、社会人MBA留学に関するお話しでした。
おわり。