どうして!なんで!
もしかして規約違反!??
Google AdSenseを使っていると、上記のような経験をしたことがある思います。
僕も実際に経験があるのですが、アドセンスで収益確認をしていると、レポートに表示される「見積もり収益」に対して実際の支払額が少ないことがあります。
初めてのときは「自分が何か違反を犯してしまったんじゃないか?」「アカウントが停止されたらどうしよう?」そんな不安が頭をよぎりますよね。
見積もり収益に対して、支払額が少ないのには理由があります。
原因はずばり、「無効なトラフィック」。
結論から言って、無効なトラフィックが少ない場合は放置しておいても収益額が減るだけで、ペナルティはないと考えてOKですが、あまりに多いとアドセンスアカウントが停止されてしまう要因にもなりえます。
そこで、本記事では無効なトラフィックとは何か?というところから、どれくらいだとペナルティ対象になるのか、無効なトラフィックの防止方法までをガッツリ解説します。
せっかくの見込み収入が「無効なトラフィック」とみなされて没収されるのはもったいなので、しっかり対策して無駄にならないようにしましょう。
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本記事のもくじ
【最悪アカウント停止です】無効なトラフィックとは
Google AdSenseを利用していれば、収益額をレポート画面で確認する機会も多いですね。
そのトップに表示されているのが、アドセンス ユーザーが一番気になる「見積もり収益」です。
なんで?
冒頭にも書きましたが、上記のようなお悩みケースで見られる「見積もり収益」と「実際に支払われる金額」の差額の原因が「無効なトラフィック」です。
”実際に支払われる金額” = ”見積もり収益” – ”無効なトラフィック分の金額”
無効なトラフィックを確認する方法
「無効なトラフィック」の有無を確認する方法は下記の通り。
無効なトラフィックを確認する方法
左側メニュー[お支払い] > [ご利用履歴を表示する]
無効なトラフィックがあるとマイナス分金額が表示される
「無効なトラフィック」があると、このように表示されます。
上記キャプチャは、実際の僕のアドセンス管理画面なので金額にはモザイクをかけてありますが、右側に無効なトラフィックによって支払われなかった金額が表示されています。
このように、せっかくの見込み収入が「無効なトラフィック」とみなされて没収されるのはもったいなので、無駄にならないようしっかり対策することはとても大切です。
ということで、ここからは「無効なトラフィック」とは何かをしっかり理解して、無駄をなくすための方法を解説します。
【Google AdSense】無効なトラフィックとは?
広告収入額を減らしてしまう「無効なトラフィック」とは、いったい何なのか?
Google AdSenseの公式サイトには下記のように書かれています。
無効なトラフィックとは、広告主様の費用やサイト運営者様の収益を作為的に増やす可能性のあるクリックやインプレッションのことです。無効なトラフィックには、意図的な不正トラフィックや偶発的クリックが含まれます。
無効なトラフィックの例は次のとおりです。
- サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
- 1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
- サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
- 自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
むずかしいので要約
うーん。なるほど。という感じですね。
WEBマーケティングのプロなら理解できるかもしれませんが、少し難しいので専門的な用語を排除して要約してみます。
要約:無効なトラフィックとは
広告主(広告を載せている企業)に損失が出たり、サイト運営者(あなた)が得するような不正クリックには報酬を支払いませんよ。
そういう広告があったら、「無効なトラフィック」として、収益額からマイナスしますよ。
こんな感じ。
まぁ、普通に考えれば当然でして、広告主の立場からしたら自分の広告に興味があってクリックしたわけではないのに、広告料を支払いたくないですよね。
どんな広告主も自社広告に興味を持った人にクリックしてもらいたいはずです。
だからこそ、「広告に興味を持った人(読者)」を「自社サイトに紹介してくれたブログ(ブログの管理者)」に対して「広告を掲載してくれてありがとね」というカタチで広告掲載料を支払います。
これがアドセンスの基本的な構造でして、どんなクリックに対しても「ありがとう感謝料金」を払っていたら、広告主には多大な損失です。
そのため、広告の仲介役であるグーグルが無効とみなされるクリックを除外し、支払い額から差し引いているわけですね。
無効なトラフィックにはどのようなものがあるの?
「無効なトラフィック」がどんなものかを理解したところで、「無効なトラフィック」として認識されてしまうケースにはどのようなものがあるのかを見ていきます。
結論から言って「無効なトラフィック」の原因は大きく分けて下記の4つです。
無効なトラフィック:4つの原因
- 自分で自分のサイト広告をクリックする
- 家族や友達にクリックをお願いする
- サイトに訪れた人をクリックに誘導する
- ソフトウェアを使って自動クリックを組み込む
4つの無効なトラフィックを詳しく知ろう
ここからは「無効なトラフィック」になってしまう原因4つを、ひとつずつ詳しく解説します。
1. 自分で自分のサイト広告をクリックする
これからは自分で自分の広告をクリックしまくれば、永遠に稼ぎ続けられるぜ!
待ちわびたアドセンスの審査に通り、こんな感じで嬉しくてたまらない初心者にありがちな失敗がこれ。
どんなに広告収入が欲しくても、自分で自分のサイトの広告をクリックしてはいけません。
これが許されれば、永久に稼ぎ続けることができちゃうので当然禁止行為です。
自分の広告をクリックし続けると、かなり厳重なペナルティを受けると覚悟しておいた方がいいですよ。
2. 家族や友達にクリックをお願いする
Googleはユーザーひとりひとりを認識することが可能なので、同じユーザーが何度もクリックを繰り返すとGoogle先生にはすぐバレます。
これも初心者にありがちなミスなので気をつけましょう。
「あ。こいつ、また同じサイトで広告をクリックしてるな…」
グーグル先生にこんな感じで目をつけられると、不正な広告クリックと見なされるので気をつけてください。
もし、友人がアドセンスの事を少しだけ知っていて「この広告クリックすれば、お前にカネが入るんでしょ?」的な感じだったら、「やめておくれ」と伝えて置くことを忘れずに。
その親切心があなたを絶望に陥れます…ワラエナイ( ´Д`)y━・~~
3. サイトに訪れた人をクリックに誘導する
これは、広告の近くに「これをクリック👉」みたいなメッセージを載せたり、テキストリンク付近に広告を設置する事で誤クリックを狙うなどの行為です。
「誤クリックを誘導して、少しでも稼いでやろう」というヨコシマな考えはダメですよ。
4. ソフトウェアを使って自動クリックを組み込む
自動クリックツールやロボットなどを利用してクリックを繰り返すのもNGです。
そんな危ない知識を身に付けるのであれば王道SEOを勉強しましょう。
僕のブログでもゼロからSEOを解説しています。ホワイトハックで地道にPV数を増やすための情報を解説しているので参考にどうぞ。
無効なトラフィックが多いとアカウント停止になります
このような不正行為を繰り返し、無効なトラフィックがあまりにも増えすぎると、せっかく審査に通ったアドセンスアカウントも停止される可能性があります。
間違って広告をクリックしてしまった「誤クリック」による無効なトラフィックならたまには仕方ないことです。ですが、意図的な「悪意あるクリック」はゼッタイにダメです。
不正な広告クリック:ダメ!ゼッタイ!
- 自分でクリック
- 友達にお願いクリック
- 僕と君でお互いクリック
これらは極悪非道な悪意あるクリックに分類されるので、絶対にやめましょう。
クリック報酬型広告はフェアに戦おう
アドセンスはクリック報酬型の広告なので、広告がクリックされただけで報酬が発生します。
広告主の利益に繋がらないのであれば、極悪非道な悪意あるクリックは排除しなければフェアじゃありません。
繰り返しになりますが「広告に興味があってクリック」したわけじゃない「悪意あるクリック」が排除されるのは当然のことです。
ブログのPV数を増やして、広告が見られる機会を増やすフェアな戦いをしましょう。
注意:アカウント停止にならなくてもペナルティがあります
仮にアドセンスアカウントが停止にならなくても、ペナルティは課せられます。
よくあるペナルティ
- 1ヶ月間の広告配信停止
- クリック単価の低下
こんな感じで、収益に直結するペナルティが課せられる可能性もあるので気をつけましょう。
そのまま放置しとこっと。
そう考えていると、今後ペナルティを課せられている可能性があるので、今のところアドセンスが使えているからといって油断は禁物ですよ。
あなたの無効なトラフィックの割合はどれくらい?
「無効なトラフィック」によるペナルティの恐ろしさを理解したので、次に気になる疑問を解決しておこうと思います。
結論から言って、10%を超えるとやばいというのがアフィリエイト業界の定石です。
ただし、Googleから公式な声明は出ておらず、あくまでも多くのアフィリエイターやブロガーが導き出した数字でして、この基準値はアドセンス収益額にもよる気がします(収益が高ければ即バンの可能性・収益10円とかなら10%は1円なので、そんなに影響はないかもです…)が、現段階で10%を超えているのであれば、今すぐ何かしらの対策をした方がいいですね。
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無効なトラフィックの防止方法
最後に、「無効なトラフィック」を防ぐための措置を解説します。
「無効なトラフィック」防止措置として、AdSenseのヘルプにはこのように書いてあります。
AdSense 広告のトラフィックについての最終的な責任はサイト運営者様にあります。このため、広告のトラフィックを念入りに監視して、アカウントが AdSense ポリシーに準拠し、無効なトラフィックが発生していないことを確認する作業が不可欠です。以下のヒントを実践したうえで、疑わしい動作が見られた場合は、Google にお知らせください。
まずは AdSense ポリシーの初心者向けガイド、プログラム ポリシー全文、利用規約の内容をご確認ください。このほか、広告の無効なトラフィックを防止するヒントを以下にご紹介いたします。
具体的な対策ヒントは次の通りです。
- 広告トラフィックやサイト訪問者を把握するURL チャネルやカスタム チャネル、さらには Google アド マネージャー広告ユニットを使用して、トラフィック レポートのデータを適切に分類します。これにより、トラフィック ソースの変化や広告掲載による広告のトラフィックへの影響を把握しやすくなります。次に、Google アナリティクスを使用して、サイトを訪問したユーザーの詳細情報を取得し、ユーザーが疑わしい行為をしていないかを監視します(たとえば、ユーザーのアクセス地域やアクセス元のウェブサイト、サイトで閲覧したページなどを確認します)。詳しくはトラフィック ソースを把握する方法をご覧ください。
- 信頼できない業者、質の悪い業者との提携を避けるサイト運営者様が品質の低い広告ネットワークや検索エンジン、ディレクトリ サイトと提携してサイトへのトラフィック増加に取り組んでいると、無効なトラフィックの問題が生じる場合があります。詳しくはトラフィックの購入をご覧ください。
- 自分のサイト内の広告だからといって安易にクリックしない広告に関心がある場合や、リンク先 URL を確認したい場合でも、自分自身の広告をクリックすることは禁止されています。その際は AdSense のサイト運営者向けツールバーをご利用いただけます。Google ではサイト運営者様によるご自身のサイトの広告のクリックを除外していますが、完全には除外しきれません。サイト運営者様がサイトでの収益や広告主様の費用を増やすためにご自身のサイトで自ら広告をクリックしていると判断された場合は、広告主様を保護するためにアカウントを無効にさせていただく場合があります。
- 広告の掲載方法を念入りに確認する広告の掲載方法をカスタマイズすると、広告リクエストで意図しない結果が発生する場合があります。広告の掲載方法が AdSense の広告の配置に関するポリシーに準拠し、プログラミングのエラーがないことをご確認ください。また、異なるブラウザやプラットフォームで広告を確認し、適切に表示されているかチェックしましょう。
- サイトの認証機能を使用して広告コードの無断使用を防ぐAdSense の許可サイト機能を使用すると、指定したサイトに表示される広告のみが統計情報としてカウントされるようになります。ただし、サイトの指定に誤りがないようにご注意ください。指定した内容に不備があると、測定の対象とすべきトラフィックが除外されてしまう可能性があります。
- AdSense ヘルプ フォーラムで相談するご不明な点がある場合は、他のサイト運営者様にも同じような問題が起きている可能性が高いため、フォーラムのディスカッションへの参加やご質問の投稿をおすすめします。無効なトラフィックを発生させている可能性が高い第三者や、そうしたトラフィックにつながりやすい状況に関する情報を他のサイト運営者様と共有できます。
内容を理解できる人は問題ないと思いますが、「少し難しいよ」という方向けに要約します。
無効なトラフィックを防ぐためには
- 自分で自分の広告をクリックしない
- コンテンツ/リンクと広告は一定の距離を保つ
- 各デバイス向けに広告要素を最適化する
これもひとつずつ詳しい解説をしていきますね。
無効なトラフィックはこうやって対策:3つの防止手段
無効なトラフィックにならないよう、下記3つのポイントに注意しましょう。
1. 自分で広告をクリックしない
当たり前ですね。
本記事内でも、すでに何度かお伝えしていますが、これは悪質クリックにみなされるので最もNGな行為です。
2. コンテンツやリンクと広告の距離を確認する
記事内リンクやボタンと広告の距離は適切ですか?
あまりに近いと誤クリックを誘引する原因として無効なトラフィックの原因になります。自分では自覚していなくても、Google先生は「近いよ」と言っているかもしれません。
テキストリンク、ブログカード 、画像リンク、その他アフィリエイト広告などとしっかり距離が保たれているかを確認しましょう。
3. 要素は端末ごとに確認しよう
コンテンツの距離を見直す際は、PC、タブレット、スマホ、それぞれの端末で確認しましょう。
PCでは距離が取れていたのに、スマホでは近すぎたから無効なトラフィックと判断されてしまった、なんてもったいないですからね。
4. アドセンス狩り対策は不要
アドセンス狩りとは、特定のサイトでわざと不正クリックをくり返すことで、そのサイト運営者のアドセンスアカウントを利用停止に持ち込む悪質かつ迷惑な最低行為のこと。
アドセンス狩りの主な手法は下記の2つです。
アドセンス狩りとは
- 特定のサイトにあるアドセンス広告を大量クリックする
- ある人のアドセンスIDを盗んで、それを使って違法サイトに広告を貼りつける
ひと昔前までは、悪質なイタズラ者たちが上記のような最低行為を繰り返し、アドセンスユーザーを失意のどん底に陥れていました。
たくさんのホワイトブロガーたちもアドセンス狩りの対策に葛藤していたのですが、今はGoogle大先生がデフォルトでこの対策をしてくれます。
というわけで、2020年現在、神様、仏様、Google様のおかげでアドセンスユーザーによる対策は不要ですが、もっと詳しく知りたい方は各自ググってみてください。たくさん情報が出てきます。
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まとめ:無効なトラフィックを防止して広告収益を最大化しよう
本記事は以上です。
グーグルアドセンスで継続して収益を上げ続けるには、不正を行わないことが大前提です。
たとえ自分の意図していないことが原因でなくても、アドセンス のガイドラインに沿っていないと不正とみなされてしまいます。非常にもったいないです。
「なんか無効なトラフィックが多いなー」と感じる方は、本記事で解説したポイントを確認しつつ、正攻法でブログPVを増やしていきましょう。
> 参考:【ブログのPVを増やす方法】コツは強みを活かすことです【アクセスの稼ぎ方解説】
それでは。