本記事では「フリーランスとして生きていくこと」についてお話しします。
2019年、日本では、トヨタの豊田章男社長が「終身雇用は難しい」と会見したり、政府が年金運用の破綻を発表したりと、これまで当たり前だった終身雇用、障害会社員生活神話が崩れ、働き方の変革に注目が集まりました。
その流れを受け、クラウドソーシングサービス(ランサーズやクラウドワークス、ココナラなど)にも注目が集まるようになり、社会全体で見れば保守的思考だったフリーランスへの業務委託や案件発注も増えたように感じます。
現在の僕もアメリカでフリーランスとして生活しているので、ここらへんで今一度フリーランサーとして自由に生きることをテーマに、その実態を僕の体験談を交えつつお話ししようと思います。
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【実体験】フリーランスで自由を求めるのは無理ゲーです
これからフリーランスを目指す方にとっては、耳を塞ぎたくなるような言葉かもしれませんが、フリーランスに自由はありません。
はっきり言ってツライです。
特にフリーランスになりたての時期はセルフブラック企業と化さなければなりません。
僕も最初はそうでした。
というか、今でも労働時間はブラック企業並みでして、土日でも丸1日休めることはほぼ無しです。
それでも、時間に縛られることはありませんし、場所も選ばなくていいので、現在のフリーランス生活には満足しています。
「フリーランス最高」のキラキラ情報に惑わされるな
ネットで「フリーランスになるためには」とか検索してみると、フリーランサーの生活がとてもキラキラした自由なもののように書かれている記事を多く目にしますが、実際にそんな生活をしている人たちの裏には泥まみれの努力が存在しているので、キラキラした部分だけを見て惑わされるのはNGです。
僕のフリーランス年表
僕がフリーランスになってからの歴史を簡単に遡るとこんな感じです…
2016年 : 仕事がチラホラ入るようになる。それでもバイト無しでは生活苦。
2017年 : 2016年と状況変わらず。
2018年 : クラウドソーシングで仕事が入るようになる。バイト辞める。けど生活ギリギリ。
2019年 : ブログ開設。少しずつブログ収入が入るように。
2020年 : ようやく生活が安定し始める。が、ロサンゼルスは生活費高めなので生活は人並み。←いまここ
2015年の途中にフリーランスに転身して6年目のが現在、WEB制作やイベント展示会業務といったクライアントワークをこなしつつ、徐々にですがブログ収益も得られるようになってきました。
それでもメインの収入源はやっぱりクライアントワークです。
フリーランスでもクライアントに縛られる
僕は今の仕事が好きなのでクライアントワークも苦ではないですが、もし、“フリーランスになれば自分の好きな仕事だけをやって、自由な生活を手に入れられる” と考えているのであればそれは間違いですよ。
クライアントワークをする限りはお客さんが存在するわけですし、会社員の時は別の部署がやってくれていた仕事も自分でしなければなりませんので、当然作業量は増えます。
しかも、世間的にはまだまだ「フリーランス=格安」という認識から脱却できていないので、仕事量は増えても稼げない、という事態も起こり得ます。
そのうえ、今までは会社が背負ってくれていた部分「ブランド価値」や「責任」も、全て自分にのしかかってきます。
実績が自分の市場価値になりますし、何かあった時の責任も全て自分で取らなければなりません。
ぶっちゃけ、プレッシャーの量は会社勤めの比じゃないです。
それでもフリーランスがいいワケ
そんなブラック企業並に過酷な現実があったとしても、僕は会社員よりフリーランスの方が断然いいと思います。
その理由はふたつあります。
【フリーランスの方がいい理由②】 “会社員でもフリーランスでもどうせ悩みは尽きないから”
実績とノウハウは一生の資産
会社勤めでも経験を積むことはできますが、経験値が貯まるスピードはフリーランスのほうが圧倒的に早いです。
僕もディレクター職だった会社員時代はWEBサイト制作なんて自分一人ではできませんでしたし、WordPressのテーマカスタマイズなんて一生できないだろうと思っていました。
デザイン作業も基本はデザイナーにお任せという感じでした。
でも、フリーランスになると、そうはいきません。自分ができることを増やさないと仕事も増えません。その結果、「勉強しなきゃ」「スキルを身につけなきゃ」という思考回路になり、できることがどんどん増えました。
勉強が仕事を生むループ勉強しなきゃ → スキルを身につける → 案件をこなす → 案件ノウハウが身につく → さらに高いスキルを勉強できるようになる → 仕事の幅が増える → より案件を受注できる
また、自分から成長していかないとスキルが無いままなので、永遠に低賃金労働になってしまい結果あせります。
このループを作れるかが重要です。
フリーランスは失敗だらけ。でもそれがとても大切
今ではこれだけ偉そうに「フリーランスとは」とか語れるようになりましたが、過去には僕も失敗を数多く繰り返しました。
失敗の中から多くを学ぶことで、3年前までは (・・?) だったPhotoshopもスキルが上がり、今ではイベントポスターを受注できるまでになりました。
そして、その実績がまた次の仕事を生んでくれます。
自分のスキルより少しレベルが上の案件をこなすと、また失敗します。で、勉強します。そしてまたスキルが上がります。
それが、次の仕事につながります。
こんな感じで、フリーランスは失敗や挫折から多くを学びつつ、自分で成長し、実績を積み上げていくことができます。
経験と実績はとても重要
実績はフリーランサー個人の案件単価に直結します。
勉強、失敗、スキルアップ、クライアントワークを繰り返しながら、フリーランサーとしての自分の価値を高めていくことで、ジリ貧生活から抜け出すことは可能です。
ぶっちゃけ、苦悩は尽きない。どれを選ぶかだけの問題。
2つ目のフリーランスがいいと思う理由は文字通りでして、どうせ社会人をしていても悩みや苦悩はあります。
「上司が帰るまで帰れない残業がダルいな」
「飲み会と言う名のサビ残サイアクだな」
など。
人間、何をしていても結局何かしらの不安や悩みは抱えて生きていくことになります。
悩みが尽きないのであれば、より嫌な悩みから解消された方がマシだと思ったので、僕はフリーランスになりました。
フリーランスは給料が保証されていません。
来月突然食えなくなるかもしれません。
それでも僕はプロダクティブフロー以外でストレスを感じる会社員よりも、自己成長につながる苦悩を経験できるフリーランスを選びました。
ここはそれぞれの価値観ですが、こちらの方が性に合っているという方はフリーランスに向いているかもしれません。
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【まとめ】フリーランスに完全自由はない。自由は少しだけ。
「フリーランスってこんな感じです」というところは、少しでも伝わったんじゃ無いかなと思うので、今回はこのくらいにしておきます。
上記の通り、フリーランスになったからといって、全てが自由になるわけではありません。
朝から夜まで、やりたいことだけやってお金を稼ぐなんてほぼ無理ゲーでして、むしろ責任と仕事量が増えることの方が多いですし、普通にあまりやりたくないこともやっているのが実情です。
それでも、会社員時代には得られなかった種類の自由はありますし、僕は居心地よく生活できています。
これを言ってはもとも子もなさそうですが、自分が何を選ぶかが重要であって決断と選択には常にリスクも伴うということですね。
でも、経験せずに判断してしまうことほどもったいないことはないので、もし今フリーランスになりたいと考えている方がいたら、僕は迷わずトライすることをおすすめします。
一度経験してみて、フリーランスはツラいと感じたら、また就職すればイイだけの話なので。
2019年あたりから、日本の働き方は過渡期を迎えています。
フリーランスでスキルアップすれば、思いがけない転職先が見つかるかもですよ?
ということで、今日もこれからクライアントワークです…
フリーランスに自由は……
ありませんね… ʅ(◞‿◟)ʃ