SEOに効果的なアンカーテキストの書き方ってあるの?
アンカーテキストと検索順位の関係性は?
これらの疑問を解決する記事です。
いきなりですが結論
- アンカーテキスト:リンクに設置されたテキスト
- サンプル:トップページ ← この場合「トップページ」の文字列のこと
- 間違い:<a href=”https:google.com”>Google</a> ← ~~.comのURLではない
- SEO効果:ある(割と大きい)
アンカーテキストとはリンクに設定されたテキスト(文字列)のことでして、トップページというテキストリンクがあった場合、「トップページ」をアンカーテキストと呼びます。
HTMLでは、 <a href="https://ksonoda.com">トップページ</a>
という表記になりますが、アンカーテキストは「トップページ」であり、https://~~~
の部分ではありません。
SEO的な影響が大きいわりには、軽視されがちなアンカーテキスト…。
本記事では、そんなアンカーテキストに関する基礎知識からSEO効果まで包括的に解説します。
本記事の内容
- アンカーテキストとは
- アンカーテキストのメリット
- アンカーテキストのSEO効果
- アンカーテキストの正しい書き方
具体的には、上記のポイントについて初心者にもわかりやすく解説していきます。
アンカーテキストの正しい書き方や使い方を知っておくと、SEO評価が上がり検索順位アップも狙えるので、本記事を読みつつアンカーテキストについて理解を深めましょう。
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本記事のもくじ
アンカーテキストとは?正しい書き方とSEO効果
それではさっそく本題に入りましょう。まずはアンカーテキストの基礎知識からどうぞ。
アンカーテキストとは?
アンカーテキストとはリンクに設定したテキスト(文字列)のこと。
たとえば、当ブログのトップページというテキストリンクがあった場合、「当ブログのトップページ」という文字列がアンカーテキストになります。
<a href="https://ksonoda.com">当ブログのトップページ</a>
ちなみに、アンカーテキストに設置されたリンク(”https://ksonoda.com”の部分)を、ターゲットリンクと呼びます。
アンカーテキストの役割
アンカーテキストの役割は下記の通り。
- リンク先のページ情報を正しく伝える
アンカーテキストは、リンク先のページ内容を検索エンジンと読者に伝える役割を担います。
例:アンカーテキストで適切に情報を伝える
- 詳しくはSEO基礎知識にて解説しています。
- 詳しくはこのページで解説しています。
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
このような2つのアンカーテキストがあった場合、読者と検索エンジンに正しく情報が伝わるのはどちらかわかりますか?
答えはひとつめのアンカーテキスト「SEO基礎知識」です。
なぜなら「SEO基礎知識」というリンクのほうが、その先のページについて内容を理解しやすいからでして、逆に「このページ」という文字列だけでは、リンク先ページの内容を直接的に理解することは不可能だからです。
ここさえ理解してしまえば、アンカーテキストの基本コンセプトは理解できると思います。
念のため繰り返しですが、アンカーテキストにはリンク先ページの内容を読者と検索エンジンに伝える役割があるというわけですね。
アンカーテキストとSEOの関係性
アンカーテキストは古くからSEOに影響する要素として扱われてきました。
2022年現在でもアンカーテキストがSEOに影響することは確かです。しかし、昔と違い、むやみやたらなアンカーテキストを使うことはペナルティ対象にもなりうるので、過去の歴史を振り返りつつ、ここでしっかり覚えておきましょう。
【2012年以前】キーワード詰め込み作戦最強時代
2012年より前は、アンカーテキストに狙うべきキーワードを詰め込んで外部リンクを張りまくればSEOの効果があった時代です。
例えば、「SEO対策」というキーワードで上位獲得したいサイトがあった場合、サテライトサイトやブックマークなどに「SEO対策」というアンカーテキストで対象ページのリンクを張りまくればSEO効果が見込めていた感じ。被リンクの売買が横行していた時期でもありますね。
【2012年以降】キーワードの多様性重視時代
しかし、これだと悪質サイトでも被リンクさえあれば検索上位を獲得できてしまうため、Googleは2012年にアルゴリズムのアップデートを実施します。(通称:ペンギンアップデート)
正しいSEO対策をしているWebサイトを正しく評価することを目的として実施されたアルゴリズム改革により、不自然に同じキーワードを含むリンクが大量に張られているサイトは検索順位を大幅に落とすことになりました。
リンクを張っているのが同一ユーザーではない限り、それぞれ違う文字列で自由な形でリンクが張られるほうが自然だという考えから、文字列に含まれるキーワードに多様性があるリンクが評価を受けるように変化していった時代です。
【2022年現在】キーワードの多様性 & 文脈
では、現在のアルゴリズムはどうなっているかといいますと、ずばりキーワードの多様性と文脈です。
Googleのジョン・ミューラー氏のTwitterを引用しておきます。
Yes, but anchor text (and image alt text) helps us quite a bit in understanding context, so I wouldn't leave it out if you can avoid it.
— johnmu 🐀 (@JohnMu) May 15, 2017
「テキストや画像アンカーのないリンク(例えばCSSで作った画像)をGoogleは評価しますか?」という質問に対して。
John.M
アンカーテキストの文字列のみならず、前後の文脈やコンテンツの脈略の中でリンク先ページの内容を理解するための指標として、引き続きSEOにおける重要な要素として取り扱われているのが、現在のアンカーテキストの位置付けになります。
アンカーテキストの書き方【6つある】
実際によく目にするアンカーテキストの書き方には6つのパターンがあります。(※おすすめできないパターンもあるので注意)
SEOに効果的なアンカーテキストの書き方は記事後半で丁寧に解説するので、まずはよく目にする6つのパターンを順に紹介します。
- 完全一致(Exact match)
- 部分一致(Partial match)
- ブランド(Branded)
- 画像(Images)
- ネイキッドURL(Naked link)
- ジェネリック(Generic)
1. 完全一致(Exact match)
完全一致(Exact match)は、狙ったキーワードとテキストを完全一致させたアンカーテキストのこと。
- 狙ったキーワード:SEO対策
- アンカーテキスト:詳細はSEO対策をどうぞ
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
上記の通り、「SEO対策」で検索上位を狙う場合、一言一句同じテキストをアンカーとして使う手法です。
2. 部分一致(Partial match)
部分一致(Partial match)は、キーワードを含みつつ他のワードも合わせたアンカーリンクのこと。
- 狙ったキーワード:SEO対策
- アンカーテキスト:詳細はSEO対策の基礎知識をどうぞ
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
「SEO対策」で検索上位を狙いつつ、よりリンク先のページ内容を分かりやすくするためのワードを追加しています。
3. ブランド(Branded)
ブランド名リンクは、企業名、サイト名、ブランド名などにリンクを張ることでして、キーワードとかは関係ないアンカーリンクのことを指します。
- Googleのトップページに飛ぶ
- Amazonはこちら
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
4. 画像(Images)
画像リンクは、alt属性に設定したキーワードがアンカーテキストとして利用されます。
altタグに関しては別記事にて深堀り解説しているのでこちらをどうぞ。
5. ネイキッドURL(Naked link)
ネイキッドURLとは、URLを直接コピペしたタイプのリンクのこと。
- 当ブログトップページ(https://ksonoda.com)では・・・
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
後ほど詳しく解説しますが、通常のブログにおいてネイキッドURLをアンカーテキストとして使うことはおすすめしません。
SNSのプロフ欄とか、どうしてもアンカーテキストが使えないときだけの利用にとどめるのが良いかと思います。
6. ジェネリック(Generic)
ジェネリックとは、凡用的なワードを使ったリンクのこと。
「こちらをどうぞ」「この記事」「ここをクリック」など、目にしたことありますよね。
- 詳しくはこちらをどうぞ
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
ネイキッドURLと同じく、このようなアンカーテキストも、ぶっちゃけ、あまりおすすめできません、、、。(理由は後述)
アンカーテキストを正しく設定するメリット
上記6つのアンカーテキストは状況に合わせて適切に使い分けるべき。
というのも、アンカーテキストを正しく設定することで得られるメリットは想像以上に大きいからです。
- クリック率が上がり、離脱率が下がる
- Googleから正しいSEO評価が得られる
メリット①:クリック率が上がり、離脱率が下がる
正しいアンカーテキストを設置することで、正しい情報を読者に届けることができます。
特にCTA(コール トゥ アクション)では、読者の不安を取り除くためにも適切なアンカーリンク設置が必須とも言えます。
Call To Action(コール トゥ アクション)の略。日本語では「行動喚起」と訳される。 Webサイト読者を具体的な行動に誘導することを指す。
具体的には「詳細はこちら」などのアンカーテキストではなく、「資料請求(無料)はこちら」のように、リンクをクリックすることで実際に起こるアクション内容を明記しつつ、読者に前もって知らせてあげるイメージです。
- (×) 詳細はこちらをクリック
- (〇) 資料請求はこちら(完全無料)
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
このような適切なアンカーテキスト設置により読者に安心感を与え、クリック率向上につながります。
こういった読者の心理的不安を取り除きクリックを促すことができます。
メリット②:正しいSEO評価が得られる
検索エンジンのクローラーは、世界中のWEBサイトに貼られたリンクを回遊してページの存在を認識しています。
正しいアンカーテキストは、クローラーに対してリンク先ページの内容を正しく通知する役割を担っているのは前述の通りですが、これは、Google創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏による論文にも明記されています。
2.2 Anchor Text
The text of links is treated in a special way in our search engine. Most search engines associate the text of a link with the page that the link is on. In addition, we associate it with the page the link points to. This has several advantages. First, anchors often provide more accurate descriptions of web pages than the pages themselves. Second, anchors may exist for documents which cannot be indexed by a text-based search engine, such as images, programs, and databases.
» 参照:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine
リンクテキストは、私たちの検索エンジン(注:Googleのこと)では特別な方法で扱われます。ほとんどの検索エンジンはリンクテキストをそのリンクがあるページと関連付けます。さらに、私たちはリンクが指し示すページと関連付けます。これにはいくつかの利点があります。第一に、アンカーはしばしば、ページそのものよりもウェブページの正確なページ内容を表します。第二に、画像、プログラム、データベースなど、テキストベースの検索エンジンではインデックス化できない文書にもアンカーが存在する場合があります。
- アンカーテキストはGoogleでも特別な方法で扱われる
- アンカーテキストはページそのものよりも正確にページ内容を表す
このように、GoogleがアンカーテキストをSEO評価指標のひとつとして扱っているのは事実なので、アンカーテキストを正しく使うことで、SEO効果が見込めることもわかると思います。
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アンカーテキストの正しい書き方(SEOに効く)
ここからは、アンカーテキストの正しい書き方を解説します。
SEOにも直接的に影響してくるので、この機会にマスターしましょう。
アンカーテキストの正しい書き方のコツ3つ
- 外部サイトのアンカーテキストはサイト運営者に任せる
- 自作できる外部リンクは「完全一致」アンカーリンクを使う
- 内部リンクは文脈の中で不自然にならないようにする
外部サイトのアンカーテキストはサイト運営者に任せる
まずは、外部サイトに自然に張られたリンクに関して。
基本的には、そのサイト運営者が張ってくれた形のまま、自然なリンクとして残しておきましょう。
繰り返しですが、2022年現在のSEOでは自然発生的なリンクが評価されています。
相手がブロガーだからといってSEOに詳しいとは限らないので、いつも最適化されたリンクを張ってくれるとも限りませんよね。
コチラのブログが参考になりましたー(^^♪
https://ksonoda.com/~~~を参考にしました
ありがたいことに、当ブログもこういった感じでリンクを張ってもらえることがあります。
SEO効果を最大限極めるなら、完全一致か部分一致のリンクを獲得したほうがお得なのは事実ですが、上記のようなリンクでも、そのサイト運営者がナチュラルに張ってくれたという事実だけで大きなプラスです。
【朗報】対策できないわけではない
自然な形のまま残しておくべき外部リンクですが、だからといって完全一致や部分一致を狙えないわけではありません。
- 対策方法:記事タイトルの最適化
というのも、よくある自然発生的な外部リンクとして、記事タイトルをそのまま引用したリンクが多いからです。
記事タイトルのコツ
- 狙うべきキーワードを含む
- コンテンツ内容とタイトルを一致させる
- 重複タイトルを避ける
- 28文字前後で簡潔に
基本的にはこのあたりを抑えてもらえれば記事タイトル対策はOKです。
さらに深堀りして記事タイトル対策を万全にしておきたい人は、ブログ記事タイトルの付け方を参考にしつつ、最適化された記事タイトルのコツを掴んでもらえればと思います。
自作可能なアンカーテキストは「完全一致」を狙う
外部メディアへの記事寄稿などで、自分のブログにリンクを張れる場合など。
このようなチャンスの場面では、積極的に完全一致のアンカーテキストを狙っていきましょう。
とはいえ、不自然な外部リンクはペナルティ対象であることに変わりはないので、あくまでも「自然な流れで完全一致を狙える場合は」という条件付きです。
内部リンクは不自然にならないように
内部リンクのアンカーテキストは読者の妨げにならないよう、文脈の中で自然に設置しましょう。
具体的に意識すべきポイントは下記の4つです。
- ナチュラルに。簡潔に。
- キーワードを含める(部分一致)
- キーワードを詰め込み過ぎない
- 「ここ」「こちら」はできる限り避ける
1. ナチュラルに。簡潔に。
ブログ記事の中に内部リンクを設置する場合、アンカーテキストはあくまでもナチュラルに、簡潔にしましょう。
- 過去に行ったことがある渋谷の美味しいイタリアンのお店10選のレビュー記事を書きました。
- 過去に行ったことがある、渋谷の美味しいイタリアン10選をレビューしました。
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
ひとつめのアンカーテキストは長過ぎます…。
これだと、パッと読んだだけでは内容を把握しきれないので、良いアンカーテキストとは言えません。
いっぽう、ふたつめのアンカーテキストなら、一瞬で「お、渋谷のイタリアンに関する記事か」というのが伝わりますね。
2. キーワードを含める(部分一致)
内部リンクはクローラーの文脈理解に役立つという意味でSEOに効果ありなので、内部リンクのアンカーテキストにもキーワードを含めておくべきと言えそうです。
とはいえ、完全一致ばかりのアンカーテキストだと不自然になってしまいます。
部分一致でOKなので、キーワードを適度に含めつつ、文脈を妨げない程度の内部リンクにしましょう。
3. キーワードを詰め込み過ぎない
キーワードを含めると言っても、詰め込み過ぎには注意です。
例えば「アメリカ旅行」というキーワードを狙いたい場合、、、
- アメリカ旅行に必要な持ち物とアメリカ旅行に役立つグッズをアメリカ旅行計画中の人向けにまとめました
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
さすがに、これだとやりすぎ、不自然すぎ、怪しすぎ…。
繰り返しですが、アンカーテキストにはナチュラルさが重要です。
4. 「ここ」「こちら」などは避ける(ジェネリック)
こちらは状況によりますが、、、
- この記事をご参照ください。
- 詳細はここをクリックしてください。
※上記はサンプルなのでリンクは機能しません
こういったジェネリックなアンカーテキストは可能な限り避けたほうが良いです。
というのも「この記事」では、その記事がどんな内容なのか、今読んでいる記事との関連性はあるのか、を読者に伝えることができないから。
こちらも何度も繰り返して申し訳ないですが、アンカーテキストはリンク先の情報を端的に伝える役割を担っているので、情報が伝わりにくい「こちら」「ここをクリック」などは避けたほうが無難です。
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結論:アンカーテキストを正しく書いてSEO対策すべし
本記事は以上です。
アンカーテキストはSEO効果が見込める奥深い要素です。
シンプルに見えて、実はちゃんと理解している人が多くないSEO対策でもあるので、この機会にブログ内のアンカーテキストを見直してみるといいかもです。
おわり。