留学にむけて、銀行口座開設の方法を教えて欲しい。
チェッキング、セービングアカウントの違いってなんですか?
こんな疑問を解決する記事です。
初めにお伝えしておくと、アメリカは日本のような現金社会ではありません。
クレジットカード、デビットカード、チェック(小切手)で全ての支払いを済ますことが多いので、短期留学であっても銀行口座を開いておいた方がなにかと便利です。
あと、日本からの送金をしたい場合にもアメリカに銀行口座がないと不便です。
> 参考:日本からアメリカへの送金サービスまとめ【手数料が一番安いのはどこ?】
留学や転勤でアメリカに3ヶ月以上住むことになった場合、早めに済ませておきたい準備はいくつかありますが、その中でも銀行口座の開設は大切な方だと思うので、本記事を参考にどうぞ。
ちょっと自己紹介
アメリカ銀行口座について解説する僕のことを、ちょっとだけ自己紹介しておきます。
アラサー男子 in L.A. | 2014年よりアメリカロサンゼルス在住 2012年、1年間の留学経験あり これまでに開設した銀行口座は3種類 |
こんな感じなので、現地を知っている人からの情報だと思って読んでいただければ幸いです。
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本記事のもくじ
生活の基礎:アメリカ銀行口座の種類
上記の通り、アメリカについたらまず最初に準備したいのが銀行口座の開設です。
理由も上述しましたが、アメリカでは日常生活において口座と直結したカードや小切手での支払いをする場面がたくさんあります。
銀行口座を持っていないと、日常生活にも支障をきたすレベルなので、3ヶ月以上アメリカに滞在するなら銀行口座を作りましょう。
【補足】アメリカの支払い事情
まずは、アメリカ生活にどんな支払い形式が存在するかを少し解説します。
アメリカ生活において、主によく使用する支払い形式は下記の3つです。
- クレジットカード
日本のクレカシステムとは少し違いまして、アメリカでクレカを作るには社会的な信用が必要です。
詳細は「アメリカのクレジットカードの作り方【渡米直後におすすめのカード会社も紹介】」で解説しています。 - デビットカード
デビットカードは、使った金額がその場で口座に反映されるカードです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは口座を開設すると一緒についてくることがほとんどです。
事情があってクレカを作れない人はデビットカードでまかないましょう。 - チェック(小切手)
アメリカにはチェック(小切手)文化が存在します。
個人間の支払いや、家賃、大きめの買い物まで、様々な場面で利用されることがあるので、銀行口座と一緒にチェックも作っておくと便利です。
アメリカの銀行:大手10社
銀行口座の開設の前に、まずは銀行を選ばなくてはいけません。
日本同様、アメリカにも全国的なメガバンクから地域に根付いたローカルバンクまで、様々な銀行が存在するので、アメリカを代表する10個の銀行を紹介します。
総資産順でトップ10に入るアメリカの大手銀行は下記の通りです。
1 | JPMorgan Chase & Co. | $2.87 trillion(2.87兆USD) |
2 | Bank of America Corp. | $2.16 trillion(2.16兆USD) |
3 | Wells Fargo & Co. | $1.75 trillion(1.75兆USD) |
4 | Citigroup Inc. | $1.65 trillion(1.65兆USD) |
5 | U.S. Bancorp | $530.50 billion(5,305億USD) |
6 | Truist Bank | $488.02 billion(4,880億USD) |
7 | PNC Financial Services Group Inc. | $457.45 billion(4,574.50億USD) |
8 | TD Group US Holdings LLC | $388.34 billion(3,883.40億USD) |
9 | Capital One Financial Corp. | $360.26 billion(3,602.60億USD) |
10 | Bank of New York Mellon Corp. | $349.43 billion(3,494.30億USD) |
参照:Top 15 largest banks in the US
アメリカ銀行口座の種類:チェッキング・セービング
アメリカの銀行口座は大きく分けて下記の2つです。
- チェッキング・アカウント:当座預金口座
- セービング・アカウント:普通預金口座
日本の銀行の仕組みと似ているところもありますが、それぞれ解説します。
チェッキング・アカウント:当座預金口座
チェッキング・アカウントは、最も基本になる銀行口座の種類でして、銀行が指定した残高を口座に残しておく限り、手数料がかからないことがほとんどです。
参考までに、僕がメインバンクとして使用しているシティバンクの場合だと、1,500ドル以上を預けておけば無料で利用できます。
チェッキングアカウントを開設することで、デビットカードがもらえます。
デビットカードはATMでの入金や引き出しに使用するほか、クレカと同じように買い物も可能でして、その場で銀行口座から引き落としされるので、短期留学生とかには便利かもです。
ちなみに、チェッキング・アカウントにお金を預けておいても利子はつきません。
セービング・アカウント:普通預金口座
一定額以上の預金があると、利子がつくのがセービング・アカウントです。
利率は銀行によって異なるので、事前に確認してください。
セービング・アカウントに預けたお金は簡単に引き出しできないので、一度チェッキング・アカウントに移すか、手数料を支払って引き出すかしないといけません。
今の時代、銀行に預けておくだけでは利率も低いので、ほとんどの人は必要ない口座かな、、、とも思ったりです。
参考までに、シティバンクの口座開設ページを載せておきます。(※英語)
> チェッキング・アカウント:Citi Checking Account
> セービング・アカウント:Benefits of Saving with Citi
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アメリカ銀行口座開設に必要なもの
アメリカで銀行口座を開くときに必要な書類は次の通りです。
- 写真付きの身分証(パスポート・運転免許証など)
- 住所証明(公共料金や携帯電話の明細でOK)
- 開設時に必要な入金額(ほとんどの銀行が20〜30ドル前後)
- ビザ(学生ビザでも開設できます)
- その他の書類(I-20、I-94など ※外国人がアメリカに住むために必要な書類)
その他の書類に関しては、滞在ステータスによって変わります。
ソーシャル・セキュリティ・ナンバー(SSN)を求められる場合もありますが、留学生だとそもそもSSNを持っていないことがほとんどなので、代わりに提出を求められる書類が提示されると思います。
このあたりは、銀行によってさまざまなので、口座開設予定の銀行に直接お問い合わせください。
日本語対応している銀行【補足】
補足ですが、カリフォルニア州には日本語対応している銀行もあります。
東京三菱UFJ銀行と提携しているユニオン・バンク(MUFG Union Bank, N.A.)なら、日本人の銀行員がいる支店があったり、ATMにも日本語表記があったりするので、どうしても英語が苦手な人にはおすすめです。
日本語のウェブサイトもあるので、気になる方は公式サイトをどうぞ。
ただし、アメリカ全国に展開しているわけではないので、カリフォルニアの大都市にいない限り、引き出しや入金などに苦労すると思います。
> 参考:海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント・プログラム》
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まとめ:銀行口座開設はアメリカ生活のライフライン
まとめです。
アメリカで銀行口座を開設するのは、アメリカ生活のライフラインを引くのと同じくらい重要です。
1週間から1ヶ月の短期滞在なら、現金だけでなんとかなると思いますが、それ以上の期間滞在予定の場合は、渡米後すぐに口座を開設しましょう。
チェッキング、セービングアカウントの違いと、手数料を回避できる最低預金額、開設に必要な書類さえ知っておけば、銀行口座開設は難しくありません。
本記事を参考にしつつ、アメリカ生活の準備をどうぞ。
おわり。