SEOとはどのような関係があるの?
正しいパンくずリストの作り方を教えてください。
こんな疑問を解決する内容の記事。
本記事では、パンくずリストの基礎知識からSEO効果、正しい設置方法を解説します。
初心者にも分かりやすく解説していくので、ブログの改善にお役立てください。
最初にお伝えしておくと、パンくずリストがSEOに与える影響はかなり大きいです。
サクッとパンくずリストを作りたい人向け(前置き)
- パンくずリストがSEOに大切なのは知っている
- とはいえ、自分でパンくずリストを作るのは難しそう
- サクッと最適化されたパンくずリストを設置したい
こんな感じで「今すぐサクッとパンくずリストを作りたい」という人には、下記記事がおすすめです。
パンくずリスト最適化済みの優良テーマを使えば、手間を省きつつSEO対策もバッチリの状態で今すぐサイト運営が可能になるので参考にしてみてください。
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本記事のもくじ
パンくずリストとは【初心者向け基礎知識】
本題に入る前に、少しだけ小話を…。
そもそも論として、なぜ「パンくずリスト」と呼ばれるのか知っていますか?
じつは、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のなかで、主人公のヘンゼル・グレーテル兄妹が道標として、森の中にパンくずを置きながら進んだというエピソードに由来しています。
SEOにおけるパンくずリストの役割もサイトの中で読者が迷子にならないための機能なので、これが語源となって「パンくずリスト」と呼ばれるようになりました。
以上、小話おわり。本題に入りましょう。
パンくずリストの役割
パンくずリストを一言で説明すると、サイトのどのページを開いているのかを階層的に示すものです。
ページの上部に表示されていることが多く、トップページから今いるページまでの階層を表示しています。
この場合ですと、ホーム(第1階層)→ SEO対策(カテゴリー, 第2階層)の中にある記事を閲覧中ということが示されている感じですね。
パンくずリストは3種類ある
パンくずリストには3種類あります。次の通り。
- 位置型パンくずリスト(階層)
- 属性型パンくずリスト(経路)
- パス型パンくずリスト(履歴)
結論から言うと、一般的に使われているのは「位置型パンくずリスト(階層)」ですが、基礎知識として3つの違いを覚えておくといいと思うので、ひとつずつ解説しますね。
1. 位置型パンくずリスト(階層)
現在多くのWEBサイトで採用されているのがこの形。
WEBサイトの階層構造に沿って表示されるパンくずリストでして、読者が、いつ、どこからサイトを訪れても常に同じ構造で表示されるところが特徴です。
当ブログも位置型のパンくずリストを採用しています。
2. 属性型パンくずリスト(経路)
こちらは読者の行動経路によって動的に表示されるパンくずリストでして、ECサイトや不動産サイトなどで採用されていることが多いです。
属性型パンくずリストの例
- ホーム > 地域から探す > 東京都 > 渋谷区 > 物件A
- ホーム > 路線から探す > 東横線 > 渋谷駅 > 物件A
こんな感じで、最終的に行き着くページは同じでも、そこに至るまでの経緯によって異なるパンくずリストが表示されます。
3. パス型パンくずリスト(履歴)
読者の閲覧履歴を示すパンくずリストをパス型と呼びます。
パス型パンくずリストの例
- ホーム > 地域から探す > 東京都 > 渋谷区 > 物件A > 物件B > 不動産会社情報 > 物件C > 物件D
こんな感じで、閲覧履歴がそのまま表示されるイメージ。
しかし、前述の通りですが、パンくずリストは読者がサイトのどのページにいるのかを階層的に示すべきなので、現在ではパス型を採用しているサイトはほとんどありません。
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パンくずリストのSEO効果と設置方法
続いて、パンくずリストのSEO効果や設置方法を解説していきます。
パンくずリストのSEO効果
パンくずリストのSEO効果は次の通り。
- クローラビリティの向上
- ユーザービリティの向上
- 内部リンク効果
上記の通り、SEOにおいて重要なので、ひとつずつ深掘りしますね。
1. クローラビリティの向上
パンくずリストは、クローラーの巡回を促します。
クローラーがサイト内を満遍なく巡回できるようになるので、Googleにページを発見してもらいやすくなり、検索結果に表示される効果が期待できます。
また、パンくずリストの設置によって、サイトの階層構造を理解してもらうことができるので、リッチリザルト表示にもつながります。
2. ユーザービリティの向上
パンくずリストは読者のユーザビリティも向上させます。
- トップ > カテゴリー > サブカテゴリー > 記事
このような形でパンくずリストを正しく設置しておくことで、読者は同カテゴリーの他の情報にアクセスしやすくなるので、内部対策につながります。
3. 内部リンク効果
パンくずリストには内部リンク効果もあります。下記をご覧ください。
- トップ > カテゴリー① > 記事A
- トップ > カテゴリー① > 記事B
- トップ > カテゴリー① > 記事C
パンくずリストの設置により、必然的にこのような内部リンクが全ページに置かれることになります。
つまり、記事が増えれば増えるほど、カテゴリー①への内部リンクも、トップページへの内部リンクも増えていくことになるので、SEO効果が期待できるというわけですね。
パンくずリストの正しい設置方法
パンくずリストの設置には、いくつか押さえておきたいポイントがあるので解説します。
パンくずリスト設置のポイント
愚弟的には下記の3つを押さえておけばOKです。
- シンプルに記載する
- キーワードを含める
- 構造化マークアップをする
シンプルに記載する
パンくずリストはシンプルに記載しましょう。
- トップ > 家電 > キッチン > 電子レンジ > 商品A
上記のようなイメージ。
逆に、シンプルに記載されていないパンくずリストとは次のようなものです。
- トップ > 女性向け > カラー(黒) > キッチン > 家電 > 調理器具 > 電子レンジ > 商品A
これだと、商品Aに辿り着くまでの経路がぐちゃぐちゃで意味不明ですね。
会社サイトやブログの場合も同じで、カテゴリーの階層構造をしっかり作りつつパンくずリストに表示させていけば、このようなカオスを避けられるので、とにかくシンプルにすることを心がけるといいと思います。
キーワードを含める
パンくずリストにキーワードを含めることは、SEOにも、読者にもプラスなので必ず実施しましょう。
パンくずリストに「家電」と書かれているのに、クリックしたら「お風呂用品」の一覧ページだった。とか、そもそも論として、そのWEBサイトは構造が破綻しています。
つまり、キーワードを含めると言っても高度なSEO対策をするわけではなく、ページ内のコンテンツとパンくずリストの内容を一致させ、関連性あるキーワードでパンくずリストを作るだけです。簡単ですよね。
構造化マークアップをする
構造化マークアップとは、WEBサイトの構造をGoogleに分かりやすく伝えるために書くHTMLのこと。
ちょっとだけ高度なプログラミングの知識が必要になるので、詳しくはGoogle公式の検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ」をご覧ください。
ちなみに、WordPressの場合ですと、使用するテーマによって構造化マークアップ対策は済んでいるので、何もしなくてOKです。
パンくずリストの設置方法
最後に、パンくずリストの設置方法を具体的に解説します。
- 最適化されたテーマを使う(WordPress)
- プラグインを使う(WordPress)
- 構造化マークアップ(上級者向け)
最適化されたテーマを使う(WordPress)
WordPressを使っていて、自分の手間は省きつつ正確なパンくずリストを設置したいなら、少しお金を払ってでもテーマを購入しましょう。
なるべくお金をかけたくない気持ちはとてもよく分かりますが、有料テーマにはお金を払うだけの価値があります。
パンくずリスト以外にも、SEOに必要な機能、プログラミング知識ゼロでもページが作れる機能、時短で記事が書ける機能 etc…、 求められる機能がすべて含まれているので、個人的にはWordPressで有料テーマを使わない理由が見当たりません。
1〜2万円ほどしますが、自分ですべての機能を作ろうと思ったら何週間もかかるので、それがポチポチっとテーマを買うだけで実装できるのであれば安い出費だと思います。
絶対に失敗しないおすすめテーマは下記にて深掘りしているので、ぜひ参考にしてみてください。
» ブログ向けWordPressテーマ【絶対に後悔しないテーマを5つ紹介します】
プラグインを使う(WordPress)
それでもやっぱり出費ゼロが良いという人は、プラグインを使いましょう。
All in One SEO – ベスト WordPress SEO プラグイン – 簡単に SEO ランキングを向上させトラフィックを増加させます
プラグインなら、この2つが圧倒的におすすめです。
ただし、プラグインの導入はサイトを重くするので、その点は注意が必要。
特にSEO系のプラグインは機能が多く重いので、サーバー容量を増やすなどして対応しておくべきです。
個人的には、ロリポップ!のハイスピードプランがコスパ最高だと思うので、気になる人は10日間無料お試ししてみてください。たぶん、目に見えてスピードの違いを実感できるはずです。
構造化マークアップ(上級者向け)
こちらは上級者向け。構造化マークアップをすることで、パンくずリストを設置することが可能です。
<head>
の中に、JSON-LD形式で次のように記載します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "Books",
"item": "https://example.com/books"
},{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "Science Fiction",
"item": "https://example.com/books/sciencefiction"
},{
"@type": "ListItem",
"position": 3,
"name": "Award Winners"
}]
}
</script>
上記コードを参考に、name
、item
の部分を変更してパンくずリストを作ります。
構造化マークアップだけを実装して、パンくずリストをページ上に表示しないのはガイドライン違反になるのでやめましょう。
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まとめ:パンくずリストはできる限り設置しよう
ということで本記事のまとめです。
パンくずリスト実装によるメリットは思っている以上に大きいので、ブログでも、企業サイトでも、ECサイトでも、パンくずリストはなるべく設置しましょう。
WordPressを使用している場合は、カテゴリーを正しく設計することで、パンくずリストを正確に設置することができます。【WordPress】カテゴリーの正しい使い方と設定方法(初心者向け)にて深掘りしているので、そちらも参考にどうぞ。
おわり。