この記事はアメリカでの運転免許証の取り方についてのお話しです。
当然ですがアメリカは右側通行の左ハンドルです。右ハンドルで左側通行に慣れていると難しそうに感じるかもしれませんが、こちらは道も広く、視野もひらけているところが多いので個人的には日本で運転するよりも簡単です。
運転そのものよりも英語で免許取得という不安という方もいますが、その不安を取り除くには何よりも予備知識が重要。
この記事を読めば、仮免許取得の流れがわかるので安心して筆記試験に臨むことができますよ。
スポンサードサーチ
【教習なし】テストを受けにDMVに行こう
アメリカで運転免許を取得するにはDMV(Department of Motor Vehicles)というところに行きます。
日本では教習所でクラスを受講し、運転練習、筆記と実技の試験を受けて合格すれば取得できる運転免許ですが、こちらでは基本的にDMVに出向き、筆記テストを受け、実技テストを受け、合格したら終了です。
一応、初めて運転する人向けに民間のドライビングスクール教室はあるのですが、必須ではありません。
日本で普通自動車免許を取得している方であれば、すでに数十時間の教習を受けて、実技もパスしているはずなので、この教習はまず必要ないと思います。
運転免許取得の流れ
免許取得の流れは下記の通り。
2. 合格すると仮免許が発行される
3. 実技テストを受ける(いきなり路上)
4. 合格するとテンポラリーライセンス(免許が届くまでの仮免許)が発行される
5. 2週間くらいで免許が届く
【日本語でも受験可能】筆記テスト
ここからは仮免許取得方法についてです。
仮免許は筆記テストだけで取ることが可能です。受験に必要な準備から当日の持ち物までを解説します。
筆記テスト受験に必要なもの
筆記テストに向けて準備するものは下記の7つです。
- テスト日時の予約(予約なしでも受けれます。けど待ちます。)
- パスポート
- ビザ(パスポートに貼られてるもの)
- I-94(入国許可証)
- I-20(学生ビザで滞在の場合)
- 住所が証明できる書類
- 受験料
このうち何か1つでも不足していると、その場で問答無用に帰されます。筆記試験当日は忘れ物がないかチェックしましょう。
また書類は全て原本が必要になるので、パスポートのコピーなどはNGです。I-94などはオンラインで確認できますが、これもプリントアウトしたものが必要なので気をつけましょう。
I-94はアメリカ税関・国境警備局のホームページから取得できます。
筆記テスト受験の流れ
筆記テストを受ける際の流れはこんな感じです。
- DMVのウェブサイトで筆記テスト受験の予約をする
- 一応、テスト勉強する
- テスト当日にDMVに行く
- DMVで筆記テストを受ける
- その場で仮免許が発行される
DMVのウェブサイトで筆記テスト受験の予約をする
まずはDMVのウェブサイトから筆記テストの予約をします。
DMVは各州によって運営されているので、サイトはそれぞれの州によって多少異なりますが、“Office Visit Appointment”みたいなページが必ず存在するので、そこから申し込みができます。僕が住んでいるカリフォルニア州のDMVサイトではここから申し込みできます。
予約なしで行きたい時に行っても受験できますが、すごく待つのでできたら早めに予約してから行くことをおすすめします。
一応、テスト勉強する
予約ができたらテスト当日まで少しくらいは勉強しましょう。
交通ルールはほぼ日本と同じですし、テストも常識的な簡単な問題なのであまり心配はないのですが、過去問に触れておくとやっぱり心に余裕ができるので。
「英語で勉強とか不安」という方も心配しなくて大丈夫です。カリフォルニア州では他言語の筆記テストに対応しているので日本語での受験も可能です。
そして、ほぼ全ての問題がオンラインで公開されているので、”DMV paper test Japanese”などのキーワードでググれば、過去問がたくさん見つかりますし、DMVのサイトにもサンプル問題が載っています。
また、現地の日系スーパーや日本食レストランなどに出向けば、無料テレフォンガイドなどが置いてあると思うので、そこにも問題サンプルが掲載されていることが多いです。
ロサンゼルスでは羅府テレフォンガイドという分厚いフリーペーパーの後ろの方に過去問題や受験のアドバイスが書かれているので、どこかで見つけたらゲットしておくといいと思います。
テスト当日にDMVに行く
テスト勉強を終え、筆記テストの受験日が来たらDMVへ足を運びましょう。
予約をして行く場合は”Appointment”と列へ並び、予約なしで行く場合は”No Appointment”の列に並びます。ただし、この予約なしの列は基本毎日どの時間帯も長蛇の列なので、1日潰れる覚悟で行った方がいいと思います。
DMVの中に入り窓口で必要書類を提出すると受付申込書みたいな紙を渡されるので、必要事項を記入します。
ここには、名前、住所のほか、身長や目の色、髪の色などを記載する項目もあるんですが、この辺がいかにもアメリカっぽいなという感じです。
必要事項の記入を終え、窓口の人に提出すると番号札が発行され流ので、それを持って自分の番号が呼ばれるまで待ちます。
大体のDMVでは天井からモニターがいくつか吊られていて、順番が来ると音声案内と一緒にモニターに番号と指定の窓口番号が表示されるので、自分の番号が呼ばれたら、モニターに書かれている指定の窓口に行きます。
そこで受験料($30くらい)を支払い、指紋採取をし、視力検査を受けます。
日本のようにCの字で右、左というものではなく、アルファベットが書かれたボードを指さされて、その文字を読むカタチで検査が行われます。
この視力検査を終えると、証明写真を撮影するためのブースを案内されますので、そちらに向かいましょう。
日本では免許証の写真撮影で笑うことはNGですが、アメリカでは笑顔で写真を撮る人も多いので、日本とは違う運転免許写真にしたい。という方は笑ってみるのもいいと思います。
(ちなみに僕の免許写真は真顔です。)
DMVで筆記テストを受ける
写真を撮り終えるといよいよ筆記テスト受験になります。
日本のように、教室に通され、椅子に座り、試験官からテスト用紙を配られ、開始!という声を待津ようなことはなく、窓口のおばさんにテスト用紙をもらうか、DMV内に並んでいるPCで受験します。
テストは簡単な選択問題ですし、日本語でも受験可能なので、30分もあれば十分です。
テスト用紙で受験した場合は窓口に回答用紙を持って行って採点してもらいます。
PCで受験した場合は回答を送信すると、その場で自動採点されます。
その場で仮免許が発行される
筆記テストに合格すると仮免許取得となり、その場で発行されます。
仮免許はペラペラな紙なのでうっかりしてると無くしてしまいそうですが、これがないと実技試験を受けるときに結構面倒なので大事に保管してください。
もし、この場で筆記テストに落ちてしまったら日を改めて再受験できるので、もう一度しっかり勉強して次は落ちないように頑張りましょう。
【仮免許取得後】路上で運転の練習が可能に
仮免許取得後はアメリカの運転免許証を持つ人を同乗させていれば路上運転が可能になるので実技テストの練習も可能になります。
仮免許は1年間のみ有効なので運転の実技試験は仮免許取得から1年以内に受験する必要があります。これを過ぎてしまうと、また筆記テストから受験し直しなので気をつけてください。
スポンサードサーチ
まとめ
以上がアメリカで仮免許を取得するまでの流れです。
普通に勉強すれば何も難しい問題ではないのですが、初めてのアメリカで初めてのDMVということで少しは緊張もすると思います。それでも今回ご紹介した流れを頭に入れておけば、少しは安心して当日に臨めると思うので、しっかり準備して仮免許を取得しましょう。
仮免許を取得したら次はいよいよ本免許取得のため実技テストを受けます。その時の流れと気をつけるべきところはこちらの記事にまとめましたので参考にどうぞ。