URLってSEO対策に重要なの?
ダメなURL、良いURLの違いを教えて欲しい。
こんなお悩みを解決する記事です。
URLとは、ページの所在地を指定するための名称でして、正式名は「Uniform Resource Locator(ユニフォーム リソース ロケータ)」と言います。
その頭文字をとったものが、一般的に知られている「URL」という呼称です。
SEO対策のもっとも基本的な要素のひとつでありながら、非常に重要な役割を持つので、本記事で詳しく解説します。
SEO対策でURLが重要な理由
URL対策がSEOにおいて重要だと言い切れる理由は、Googleが公表している200のSEOファクターにリストアップされているから。
- URLの長さは、46番目に挙げられている
- URLのパスは、47番目
- URLのキーワードは、51番目
- URLの文字列は、52番目
> 参照:Google’s 200 Ranking Factors: The Complete List (2021)
上位50位くらいまでに、URLに関する4つの項目がリストアップされている事実を見れば、URL対策をおろそかにしちゃいけないのも頷けます。
URL対策は初心者でも問題なく対応できるくらい簡単なので、まだ対策できていないという人は今すぐ対応しましょう。
ポイントは①キーワードの入力と、②人間とクローラーを満足させることです。
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本記事のもくじ
SEOフレンドリーなURLの付け方とは【12個の秘密】
ここから本題ですが、SEOフレンドリーなURLをつけるためのポイントは下記の通りです。
- 正しいドメインを選ぶ
- SSL化は必須
- 正しい長さに設定する
- URLに含める最適な単語数を知る
- 読みやすさを追求する
- 単語と単語はハイフンで繋ぐ
- 常に英語。常に小文字
- STOPワードを知る
- 使える文字、使えない文字を知る
- フォルダは2つまで
- キーワードは2つに絞る
- 同じキーワードは繰り返さない
ひとつずつ深掘り解説します。
1. 正しいドメインを選ぶ
まずは、正しいドメインを選びましょう。
結論から言って、最も信頼性の高いドメインは「.com(ドットコム)」なので、これからドメインを取得するなら迷わず「.com」を選んでおくと無難です。
それは、なぜか。
Search Engine Landのレポートで発表されている通り、「.com」は、人間が最も信頼し、参照しているドメインだと言われているからです。
世の中には「.org」「.biz」「.co.jp」など、たくさんのドメインがありますが、ユーザーが最も安心するのは「.com」です。
もう、「.org」でドメイン取得しちゃったよ…
こんな人もいると思いますが、ひとまず落ち着きましょう。
「.com」を取得しろと言いましたが、実際のところ「.org」であろうが、「.co.jp」であろうが、検索エンジンのクローラーからの評価が下がることはありません。
ただし、最初に書いた通り、URLのSEO対策ポイントには”人間とクローラーを満足させること”が含まれるので、「.com」だとユーザーからの信頼を集めやすいですよというお話です。
めちゃくちゃ値段の安い、うさん臭いドメインでない限り、わざわざドメインを取得し直す必要はないのでご安心ください。
2. SSL化は必須
URLのSSL化は必須です。
これは、人間・クローラー両方に対する信頼獲得につながります。
という人は、マンガ解説しているサイトがあるのでそちらをどうぞ。
> 参照:SSL/TLSってなんだろう?|SSL/TLS-総合解説サイト
サイバー攻撃は年々増加している
参照:Amount of monetary damage caused by reported cyber crime to the IC3 from 2001 to 2019
SSL化することで、セキュリティ保護された通信によるサイトにすることができます。
ユーザーのネットリテラシーが上がっている現代では、「httpのサイトは信用しない」という人も増えてきているので、早めの対策をどうぞ。
良くある質問
こんな質問を受けるので対応策をまとめました。下記の記事をご参照あれ。
> 参照:【SSL化したのに鍵マークが表示されない】原因の見つけ方と対処法【保護された通信にする方法】
3. 正しい長さに設定する
URLの長さも重要な要素です。
「〇〇文字以内が正しい」とはっきり断言できる長さはありませんが、一般的には短ければ短いほど良いと言われています。
Googleも明記しているよ
短いURLの方が好ましいという証拠は、Search Engine Optimization (SEO) Starter Guideにて、Googleも明記しています。
コンテンツの情報を伝えるわかりやすい URL
ウェブサイトのドキュメントにわかりやすいカテゴリやファイル名を使用すると、サイトを効果的に整理できるだけでなく、コンテンツにリンクしようとするユーザーにとって、より簡単で「フレンドリー」な URL を作成することができます。理解できない単語が含まれる極端に長く暗号のような URL は、訪問者を困惑させることがあります。
これに加えて、BACKLINKOというアメリカのウェブマーケティング会社が100万個以上のGoogle検索結果を比較検証したデータも出ていまして、URLが長くなるにつれて検索結果も下がると公表されています。
ボリュームがすごい記事なので、ここでは省略しますが、検証データが気になる人は下記の記事をどうぞ。(※英語です)
> WE ANALYZED 11.8 MILLION GOOGLE SEARCH RESULTS Here’s What We Learned About SEO
4. URLに含める最適な単語数を知る
URLをできるだけ短くするために、最適な単語数も知っておきましょう。
こちらも、明確な数字はありませんが、だいたい3~5単語に留めたほうが無難です。
6単語以上になると読みにくくなってしまうので…。
5. 読みやすさを追求する
結論から言いますが、「URLの読みやすさ = SEO対策されたURL」です。
「読みやすいように付けられたURLは、そのページが何であるかを人間・検索エンジンの両方にわかりやすく示している」と言っても過言ではありません。
例えば、”ハワイでクジラを見たよ”という記事を書いたとします。
そのときに付けるURLとして読みやすいのは下記のどちらでしょう??
おそらく、99%の人が2番目と答えるはずです。
最初のURLに関しては、最後まで読むのが嫌になるくらい長く感じるんじゃないかと…。
こんな感じで、URLの読みやすさを追求することは、読者に”このページが何について書かれているのか”を効果的に伝え、クリック率を高めることにもつながるので意識しておくといいと思います。
6. 単語と単語はハイフンで繋ぐ
単語と単語はハイフン( – )でつなぎましょう。
アンダーバー( _ )で繋がれたURLも見かけますが、Googleはハイフンを推奨しています。
シンプルな URL 構造を維持する
URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア (_) ではなくハイフン (-) を使用することをおすすめします。
7. 常に英語。常に小文字
URLに日本語を使うのはNGです。
クローラーは日本語を文字として認識してくれないので、そのURLがどんなページで、どんな内容について書かれているのかを判断できません。
クローラーフレンドリーなURLを目指すなら、英語で書きましょう。
そのときに、大文字を使うのは避けた方が無難です。
というのも、大文字で書かれたURLは場合によって、ミスリダイレクトや404エラーを引き起こす可能性があるからです。
とくにUnixサーバーだと404エラーが返ってくることがよくあります。
> 参照:【401? 403?】HTTPステータスコードの意味とエラー対処法
URLは、どんなときも”小文字の英語”で書きましょう。
8. STOPワードを知る
STOPワードとは、次のような英単語のことです。
- a
- the
- or
- but
英語の文法的に言えば、上記のようなSTOPワードは重要な意味を持ちません。
SEOにおいても同じで、aが抜けたからとか、butの使い方が間違っているから、という理由で、そのページの評価が下がることはありません。
とはいえ、文法的に正しく使っているからといって評価が上がるわけでもありません。
STOPワードは基本的に無視される存在でして、検索エンジンのクローラーが判断するのは、その他の意味を持つ単語のみです。
先述の通り、URLは読みやすさを追求するものなので、STOPワードはどうしても必要なときだけ使用するくらいに留めておいた方が、完成されたURLの構造に近づきます。
STOPワードを入れることで、URLが無駄に長くなるだけなら、どんどん省きましょう。
9. 使える文字、使えない文字を知る
URLに使える文字をセーフキャラクターと呼びまして、下記の通りです。
- 数字:0~9
- アルファベット:a~z
- 記号:ハイフン(-) コンマ(,) アンダーバー(_) 波線(~)
これら以外の文字や記号は、エンコーディングが必要になります。
上記以外の文字や記号を使うと、ブラウザエラーを引き起こし、ページユーザビリティの低下につながるので、使わないほうが得策です。
10. フォルダは2つまで
URLで表示させるフォルダは2つまでにすることが重要です。
URLではフォルダの階層をスラッシュ( / )で表示しますが、スラッシュが多すぎると、読みにくさにつながります。
WordPressでブログやサイトを運営している場合、おすすめのパーマリンク設定がありますので下記の記事をご参照ください。
> 参照:パーマリンクの見落としがちな効果を理解しよう【WordPress設定方法も解説】
11. キーワードは2つに絞る
SEOの一般的なキーワード対策と同じように、URLにもキーワード対策は有効です。
ただし、意味のないキーワードの羅列や詰め込みすぎは禁物です。
このあたりは、普通のキーワード対策と同じですね、
もっとも狙いたいキーワードを1つか2つに絞って、意味が通じるようにURLに組み込みましょう。
このURLキーワード対策が、Googleの評価に直結するわけではありませんが、読みやすさ、伝わりやすさと向上させ、記事の内容を適切に伝えることには大きく役立ちます。
12. 同じキーワードは繰り返さない
URLのフォルダが分かれているからといって、同じキーワードを2回以上使うのはNGです。
明らかにはなっていませんが、2回以上同じキーワードを使うことで、無理やりキーワード対策を行っているとみなされ、逆にマイナス評価を受ける可能性も否定できないからです。
例えば、”ブログ”というカテゴリーの中に”ブログの書き方”という記事を投稿した場合は、正しいURL表示設定をしていないと下記のようになることがあります。
これだと、[blog]というキーワードが重複して入ってしまうので、キーワードが繰り返し使用されないためにも、URLの表示方法には気をつけましょう。
WordPressであれば管理画面から設定できます。繰り返しになりますが、下記の記事を紹介しておくのでご自身で設定をどうぞ。
> 参照:パーマリンクの見落としがちな効果を理解しよう【WordPress設定方法も解説】
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まとめ:正しいURLを付けてSEO対策を
本記事は以上です。
正しいURLの設定はSEO対策の基礎ですが、「なぜ重要なの?」と聞かれると答えられない人がほとんどだと思います。
ここまで読んでくれたあなたは、もう「なぜ?」に答えられるようになっているはずなので、ひとつずつ見直しつつ、効果的なURL設定をどうぞ。
おわり。