質問してる人
私の発音が正しいか聞いてくれませんか?
ぶっちゃけたところ、多少発音が悪くても”英語を喋れる”ようになることはできますよ。
アラサー男子 in L.A.
質問してる人
それでも喋れるようになれるんですか?
喋れるようになるには、単語一つ一つの発音よりも、単語を取り巻くフレーズごと覚える方が近道です。
アラサー男子 in L.A.
質問してる人
どういうことですか?
英語の発音を気にしたり上手くなりたいと思う日本人はけっこう多いです。
しかし、そんな人たちが見落としているポイントがあるので、アメリカ在住8年の僕が本記事で解説します。
結論から言うと「英語が喋れる」ようになるために、単語ひとつひとつの発音はあまり関係ありません。
もちろん発音よく喋ることは大切ですが、それよりも「フレーズで伝える」ことを心がける方が早く「英語が喋れる」ようになります。
ということで、単語それぞれの発音練習に時間を使い続けるなら、フレーズごと覚えて手っ取り早く「英語が喋れる」ようになりましょう。
【その前に】僕の経歴紹介
英語の解説をするのに僕の英語力がどれくらいかの根拠なしでは説得力がないので、簡単にご紹介。
・アメリカ在住歴8年
・現地大学院卒(MBA|経営修士学)
・アメリカ人の中、日本人たった一人で就労経験あり
・仕事、生活では困ることなしレベルの英語力
こんな感じですので、実際に僕も実践した「フレーズごと覚えて英語が喋れるようになる方法」をぜひお試しください。
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【フレーズで覚えるとは?】伝えるための英会話
【フレーズで覚える】とはどういうことか。
冒頭の「レストランで水が頼めなかった」例で解説します。
しかし何度伝えても、店員さんがその英語を聞き取れず、水をもらうのを諦めた。
こんな状態だったので、その人は下記のような考えに至りました。
単語の発音を良くするために練習しなきゃ。
この思考自体は間違っていません。キレイな発音を目指すことは重要です。
とはいえ、日本人が第二言語として英語を喋るとなると、どうしても発音のクセは付きものです。
発音のクセも練習をしまくれば上達できるので、そこを目指すのもいいかもしれませんが、手っ取り早い解決法は別にあることも知っておくとベター。
その方法こそが「フレーズで覚える」ことでして、「レストランで水を頼むとき」はわかりやすい例なので引き続き解説していきます。
フレーズで覚える英会話の例
通常レストランで「飲み物」としてもらう水はグラスに入っていますよね。
なので、英語では「A glass of water(グラス一杯の水)」という言い方をします。
読み方は「ア グラス オブ ウォーター」です。
このとき、発音がすこし悪かったとしてもこのフレーズで伝えれば、ほとんどの場合聞き取ってもらえるはずです。
フレーズで聞き取ってもらえる理由
聞きとれない単語があっても、前後のフレーズから推測することができるから
なぜ、単語では聞き取ってもらえないのにフレーズでは聞き取ってもらえるのか。
その理由は上記の通りでして、フレーズで伝えることにより、相手により多くの情報を与えることができるからです。
すると、もし聞き逃してしまったパートがあっても、相手は前後のフレーズから瞬時にそれを推測することができます。
「水(Water)」だけでは前後の文脈がありません。
しかし「一杯の(a glass of)」をつけることで、「この人は飲み物を意味しているんだな」というところまで選択肢を絞ることができるので、聞き手は「一杯の」の後に続く単語を推測できるようになります。
これは日本人が日本語を話す時も同じでして、この文脈から単語を推測する行為は無意識のうちに行われています。
日本人は日本語ネイティブなのでこれを無意識に行っていて気づいていませんが、会話の中で多少聞き取れない部分があったとしても話を理解できるのはこのためです。
もう一度同じシーン(レストランで水をもらいたいとき)を例に出してみます。
質問してる人
(エクスキューズミー ウォータープリーズ)
このように伝えた場合、店員が「ウォーター」を聞き取れなかったとしたら、「質問をしている人」さんが何を求めているのか全くわかりません。
なので、店員の頭の中にはレストランで考えられる全ての要求が選択肢として浮かび上がるので、その中からなんの手がかりもなく一発で「ウォーター」を推測するのは不可能です。
しかし、次の場合だったら?
質問してる人
(エクスキューズミー ア グラス オブ ウォーター プリーズ)
「A glass of (ア グラス オブ)」というフレーズがあることで、飲み物を求めていることがすぐにわかります。
「A glass of steak(ア グラス オブ ステーキ)」とか「A glass of salt(ア グラス オブ ソルト)」とか言わないので、これらの選択肢が除外されるからです。
あとは聞き取れなかった部分の音程や長さから単語を推測するだけなので、最初の選択肢が絞れるだけで大きな違いが生まれます。
このように、相手が文脈の中から単語を推測できるような状況を作ることが「英語で意思を伝える」ための最短ルートになります。
【伝えるために役立つ】英語フレーズ集
ここからは英語で意思を伝えるために役立つフレーズ集をざっくりまとめます。
ちなみに先ほどの「飲み物」でいうと、グラスに入った飲み物は全部「a glass of 〜」です。
A glass of milk(グラス一杯のミルク)
A glass of tea(グラス一杯のお茶)
など。
ちなみに「A glass of tea」は「一杯のお茶(tea = 紅茶)」ですが、グラスに入っているお茶は冷たいので、このワンフレーズだけでアイスかホットかまでを判別することができます。
温かい飲み物は「コップ(a cup)」に注がれるので「a cup of 〜」になります。
A cup of milk(コップ一杯のホットミルク)
A cup of tea(コップ一杯のホットティー)
といった具合です。
【伝えるために役立つ】英語フレーズざっくりまとめ
A cup of 〜 ・・・一杯の温かい(飲み物)
A pitcher of 〜 ・・・ピッチャーに入った(飲み物)
A slice of 〜 ・・・一切れの(スライス状のもの ※スライスチーズ・スライスピザなど)
A pinch of 〜 ・・・ひとつまみの(塩・砂糖など)
A loaf of 〜 ・・・ひとかたまりの(スライスする前の大きなかたまりのもの ※食パン一斤、肉のかたまりなど)
A pair of 〜 ・・・ワンペアの(ペアになっているもの ※くつ、靴下など)
A lot of 〜 ・・・たくさんの(※何にでも使える便利フレーズ)
A couple of 〜 ・・・2つの(※何にでも使える便利フレーズ)
このようにたくさんの表現があるので、状況に応じて使い分けましょう。
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【まとめ】英語で意思を伝えるには “フレーズ暗記”
ということで本記事のまとめです。
最初にお伝えした通り、英単語それぞれの発音を上達させることに越したことはありません。
ただ、手っ取り早く「英語で意思を伝えられるようになりたい」なら、フレーズで覚えてしまった方が簡単です。
ですので、英単語を覚えるにフレーズ化できるものはワンフレーズで覚えるようなクセをつけることをおすすめします。
フレーズで伝えて「相手が単語を聞き逃しても、それを推測しやすい状況」を作れるようにしましょう。
それでは。