そもそも、パーマリンクって重要なの?
正しいパーマリンクの付け方をわかりやすく教えてほしい。
こんな疑問を解決する記事です。
本記事では、パーマリンクについて基礎情報を網羅しつつ、Googleが推奨するパーマリンクの形、WordPressで正しくパーマリンクを設定する方法などを解説していきます。
中級者向けですが、一度決めたパーマリンクをSEO評価を落とさずに変更する方法も解説するので、最後まで読んでいただければ幸いです。
自己紹介:パーマリンクは奥が深いことを悟りました
アラサー男子 in L.A.
SEO歴:3年
Google検索1位:25記事ほど
ブログ収益:6桁
ブログを書いて生活しています
ブログを続けていく中で、パーマリンクの奥深さに気づいた僕が、自身の経験に基づき解説します。
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本記事のもくじ
WordPressパーマリンクとは
パーマリンクとは英語でパーマネントリンクの略でして、簡単に言えば“ページごとのURL”のことです。
パーマネント(訳:恒久的、永遠)なので、一度決めたら半永久的に変更しないことを前提にしています。
パーマリンクの効果
パーマリンクの効果は、大きく分けて下記の2つです。
- 読者にページの内容を正しく伝える
- 検索エンジンにページの構造を伝える
そのページが、①何について書かれているのか、②どんな構造になっているのか、を、読者と検索エンジンの両方に正しく伝えるためにパーマリンクの設定は重要です。
Google推奨の正しいパーマリンク
SEO界隈、ウェブマーケティング界隈で、Googleは神でありルールです。
Googleが推奨するパーマリンクのつけ方を知ることは、正しいルールを知るということなので、パーマリンクについてGoogleの見解を紹介します。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。可能な場合は、長い ID ではなく意味のある単語を URL に使用します。
Google推奨のパーマリンクをつける方法
Google推奨のパーマリンクをつける方法をまとめると、ポイントは下記の4つです。
- ページの内容を含んだものにする
- 英単語にする(日本語はおすすめしない)
- 短くシンプルにする
- 単語はハイフンで区切る
これらのポイントを押さえつつ、正しいパーマリンクをつけましょう。
良いパーマリンクの付け方(悪い例も解説)
実際に例を挙げつつ、上記4つのポイントを押さえた正しいパーマリンクの付け方を解説します。
悪いパーマリンクの例も併記するので、こんなパーマリンクをつけようとしていないか、も確認しつつご覧ください。
1. ページの内容を含んだものにする
パーマリンクは、必ずページの内容を含んだものにしましょう。
例えば、[渋谷にあるタイ料理のレストランTOP5]
という記事を書いた場合、パーマリンクにはその内容を伝える役割を持たせなければいけません。
thai-restaurant-shibuya-top5
uk9m-x8f2y-xzajpkd2wx
良い例のパーマリンクを見て「札幌にあるラーメン屋さんの記事か!」と思う人はいないので、読者に正しくページの内容を伝えられているパーマリンクと言えます。
しかし、悪い例だと、そのページの内容が一目で理解不能です。これだとリンクが貼られていてもクリックされない可能性があるので、パーマリンクは必ずページの内容を含んだものにしましょう。
2. 英単語にする(日本語はおすすめしない)
パーマリンクには英語を使うことをおすすめします。
Googleが推奨しているわけではありませんが、日本語のパーマリンクだとリンクシェアされたときに文字化けして暗号のようになってしまうからです。
thai-restaurant-shibuya-top5
渋谷にあるタイ料理レストラントップ5
日本語のパーマリンクをコピペすると次のように返還されてしまいます。
https://sample.com/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%BF%E3%82%A4%E6%96%99%E7%90%86%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%975
はい…。何がなんだかサッパリわからなくなってしまいました。
「このようなリンクをクリックしたいかですか?」と聞かれれば、ほとんどの人は敬遠すると思います。
せっかくリンクがシェアされたのに、クリックを敬遠される仕様にしていてはもったいないので、クリックされやすい英語のパーマリンクをおすすめします。
日本語パーマリンクでもSEOマイナスにはならない
ちなみにですが、パーマリンクが英語になっていないからという理由で、SEOのマイナス評価を受けることはありません。
下記、Googleのジョン・ミューラーさんが解説しているので参考にどうぞ。
とはいえ、「シェアで文字化け→リンククリックされにくい」という事実は変わらないので、パーマリンクはできる限り英単語にしたほうがいいと思います。
3. 短くシンプルにする
パーマリンクを、“短くシンプルに”という点は、GoogleのシンプルなURL構造を維持するにはっきりと明記されています。
長すぎるパーマリンクは、Google非推奨なだけでなく、読者にとっても読みづらく、ページの内容を理解するための邪魔になります。
thai-restaurant-shibuya-top5
best-five-delicious-thai-food-restaurants-in-shibuya-tokyo
パーマリンクを短くシンプルにするコツ
パーマリンクをシンプルでわかりやすく保つためのコツは、無駄な前置詞や接続詞を省くことです。
「in」「for」「and」などなど、、、。
あっても無くてもどちらでも良い単語はジャンジャン省略しつつ、パーマリンクをシンプルに保ちましょう。
4. 単語はハイフンで区切る
単語と単語のスペースを区切って、読者にも検索エンジンにもページの内容を伝えやすくしましょう。
thai-restaurant-shibuya-top5
thairestaurantshibuyatop5
なお、このときは、ハイフン(-)で区切ることが大切です。ごく稀にアンダースコア(_)で区切られているパーマリンクを見かけますが、Googleは推奨していません。
URL では区切り記号を使うと効果的です。区切り記号により、ユーザーや検索エンジンが URL に含まれるコンセプトを簡単に識別できるようになります。URL にはアンダースコア _ ではなくハイフン – を使用することをおすすめします。
WordPressならハイフンは自動挿入される
ちなみに、WordPressですと、パーマリンク設定時にスペースを空けた部分にはハイフンが自動挿入されるので、あまり気にしなくてもOKです。
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WordPressのパーマリンク設定方法
パーマリンクが意外と無視できないということはお伝えしたので、ここからはWordPressで上手なパーマリンクを設定する方法を解説します。
デフォルト設定をおすすめしない理由
結論から言って、WordPressのパーマリンク初期設定はおすすめできません。
というのも、デフォルトで挿入されるパーマリンクの形が、“シンプルで読者も検索エンジンも理解できる”というGoogle推奨のパーマリンク要件を満たしていないからです。
初期仕様では日付&タイトル(または投稿ID)が表示される
WordPressの初期仕様で挿入されるパーマリンクは /2021/10/28/post-title
という形でして、ページが公開された日付とページのタイトルが振られます。
シンプルと言えばシンプルですが、Google推奨のパーマリンク仕様に沿っているとは正直言い難いです…。
もうひとつ、/?=123
みたいにページの投稿IDが振られるパターンもあります。こちらは言わずもがな、非推奨な形ですね。
正しいパーマリンクを設定する方法(3ステップ)
WordPressで正しいパーマリンクを設定するための手順は下記の3つ。
- パーマリンク設定で「カスタム構造」を選ぶ
- カテゴリー・タグのスラッグを英単語で設定
- 記事ごとのパーマリンクは英単語でつける
このうち、①と②は、最初に一度だけ設定すればOKです。
1. パーマリンク設定で「カスタム構造」を選ぶ
WordPressの管理画面から、[設定]
> [パーマリンク]
の順に進みます。
共通設定の欄に、下記6つの選択肢が出ているので「カスタム構造」を選びましょう。
- 基本
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
空白の入力欄があるので、ここには「/%postname%
」と入力し、設定を保存すれば終了です。
2. カテゴリー・タグのスラッグを英単語で設定
続いて、記事カテゴリーとタグのスラッグを英単語に設定しておきます。
ちなみに、WordPressにおけるカテゴリーとタグは、SEOの面でもめちゃくちゃ重要です。【WordPress】カテゴリーの正しい使い方と設定方法(初心者向け)で詳しく解説しているので、そちらを参考にしながらどうぞ。
3. 記事ごとのパーマリンクは英単語でつける
あとは、記事を書きつつ、それぞれにパーマリンクを振ります。
WordPressの初期仕様では、タイトルがそのままパーマリンクに挿入される仕組みなので、タイトルが日本語だとパーマリンクも日本語になります。
ちょっとメンドイですが、一回一回、英語に変換しておくことを忘れずに。
記事ごとのパーマリンク設定にはコツがあります
SEOに最適化されたパーマリンクをつけるには、ちょっとだけコツもあるので、詳しくは【正しいURLの付け方】SEOフレンドリーにしてサイト評価を上げる方法をご一読ください。
後でパーマリンクを変更しても良いの?
答えは「NO」です。
公開済みページのパーマリンクを途中で変更すると、大きく2つの面でマイナスになります。
- 被リンクが外れる
- ドメイン評価がゼロになる
1. 被リンクが外れる
被リンクとは、自分のサイトが外部でシェアされた場合に発生するリンクのことです。
パーマリンクを途中で変更した時点で、そのページのURLが変わります。
しかし、外部サイトに貼られたリンクの文字列までは変わりません。
それはつまり、被リンクそのものが動かなくなるということなので、SEOの面において大きなマイナスになります。
2. ドメイン評価がゼロになる
Googleはパーマリンクを元に、各ページを判別、評価しています。
パーマリンクを変えると、ページの内容は同じでも新規ページとして認識されてしまうので、それまで蓄積させていたページのスコアがゼロに戻ってしまいます。
ページの内容がしっかりしていれば、時間の経過とともに再び評価は上がっていきますが、あえて評価リセットを選ぶのはリスク高すぎです…。
解決方法:どうしてもパーマリンクを変更したい
どうしても途中でパーマリンクを変更したくなった人向けに、被リンクも外さず、ドメイン評価も下げない解決策があります。
301リダイレクトというテクニックを使えば、被リンクが外れることもなく、かつドメイン評価を下げることもなく、パーマリンクの変更が可能なので、気になる人は特定ページのみを301リダイレクトする方法『簡単すぎ!設定時間は1分』を参考にしてもらえれば幸いです。
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まとめ:パーマリンク設定はお早めに
本記事は以上です。
わりとボリュームある内容になってしまったので、要点をおさらいしておきます。
- パーマリンクとは:ページのURLのこと
- パーマリンクが重要な理由とは:読者と検索エンジンにページの内容を伝える
- Google推奨のパーマリンクとは:シンプル・ページの内容をわかりやすく
- パーマリンクをつける際のコツ:英語、単語の区切りはハイフン(-)で
- WordPressパーマリンク設定①:
[設定]
>[パーマリンク]
「カスタム構造」 - WordPressパーマリンク設定②:
[カテゴリー]
[タグ]
でスラッグを編集 - WordPressパーマリンク設定③:個別記事のパーマリンクを手動で英訳
こんな感じですね。
パーマリンクの設定を先延ばしにすると何かとめんどくさいだけでなく、正しいリダイレクト処置をしないことで、SEOでもマイナスになりがちなので、早めの対処をどうぞ。
おわり。