どれくらい危険なの?
銃で打たれるとかマジ?
本記事では、日本でもご存知の方も多いコンプトン(Compton)に関してまとめます。
「アメリカで最も危険な街」とも呼ばれているコンプトンですが、どれくらい危ないのか、この地域に入ったら本当にヤバいのか、などを、現地在住の僕が解説します。
ロサンゼルスへの留学を考えている方、旅行、仕事で訪れる方も渡航前に知っておいて損はない情報だと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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本記事のもくじ
【本当に危険?】コンプトンてこんなところ
まずはコンプトン(Compton)の基本情報から解説します。
場所、成り立ち、特徴などをまとめていますので、事前情報収集にお役立てくださいませ。 m(_ _)m
コンプトンの場所を確認しておこう|日本人街のすぐ近く
コンプトンには、ロサンゼルス旅行で必ず訪れたいような観光スポットはほとんどないので、一般的な旅行で足を踏み入れることはまずありません。
とはいえ、留学や仕事でロサンゼルスを訪れるのであれば運転して通る可能性はありますし、興味があって旅行で訪れたいという方もいると思います。
できれば避けて通ることをおすすめしますが、間違って足を踏み入れてしまった時に備えて、コンプトンの位置を把握しておくことはとても大事です。
日本人街(トーランス・ガーデナ)に意外と近い
コンプトンは日本人在住者が多いトーランス(Torrance)とガーデナ(Gardena)から少し北東に位置しています。
トーランス・ガーデナから少し内陸に入ったエリア(車で10〜15分くらいの距離)でして、下記地図の赤枠で囲まれたエリアです。
コンプトン周辺の地図
LA周辺の危険度がわかるヒートマップ
下記の地図はロサンゼルス周辺の犯罪多発地域や危険エリアを示したヒートマップでして、青が濃くなればなるほど危険度が高い場所なのですが、コンプトン周辺もしっかり濃い青で表示されています。
コンプトン|「治安の悪い街」の成り立ち
続いてコンプトンという街の成り立ちを解説します。
今では「治安が悪い街」として知られるようになってしまったコンプトンですが、なぜこの地域はこんなに治安が悪化してしまったのでしょうか。
その理由は諸説ありますが、一説ではロサンゼルス国際空港(LAX)が関係していて、飛行機の通り道になってしまったことがその要因だと言われています。
ロサンゼルス 国際空港を利用する飛行機は、離着の際にコンプトン上空を旋回しながら高度を上げ下げします。
そのため騒音問題が多発し、「うるさいエリアには住みたくない」という理由により、住人が離れていってしまいました。
それにより家賃も徐々に下落。
その結果、安いアパートを求める低所得者層が集まり治安悪化につながったのだそう。
低所得者層にはギャングも多く、殺人事件や窃盗、車上荒らしなどの事件が後を絶たない危険エリアとなってしまったという話です。
コンプトンの特徴|住人と景観
続いて、コンプトンという街の特徴を解説します。
コンプトン居住者の人種割合
コンプトンにはアフリカ系やヒスパニック系の人種が多く住んでいます。
僕は「人種」や「肌の色」で個人を判断するのは好きじゃありませんが、彼らが多く住むエリアは総じて犯罪率が高いというのも事実です。
悲しいですが、これが現実でもあります。
街の景観
意外かもしれませんが、コンプトンにある大通りや市役所周辺などは一見するととても綺麗です。
道も広いですし、建物もすっきりしています。
しかし一本でも裏通りに入ると、鉄格子や有刺鉄線がついた厳重警備の建物やバンパーが無い・窓ガラスが割れているなどボロボロの車、道端に落ちている大量のゴミや壁の落書きなどが目につくようになります。
また、外に出ないと分かりませんが、匂いも少し違います。けしてクリーンな匂いはしません。
コンプトン に限らず、他の危険エリアも特徴は同じなので、一目見てヤバそうだなと思ったら、すぐに引き返すようにしてください。
マジで危ないので。
コンプトンで注意すること
こちらも他の危険エリアを訪れる時と同様に、下記の点は注意が必要です。
治安が悪いエリアで気をつけるべきこと
・外でむやみに財布、貴重品を出さない
・目立った格好をしない
コンプトンはアジア人が道を歩いていることが滅多にないエリアなので、肌の色だけで目立ってしまうことがあります。
もし、何かしらの理由があってコンプトンを訪れる際は、せめて服装だけでも現地に近づくように心がけるようにしましょう。
ジーンズにTシャツ、パーカーくらいの外見に留めつつ、日本人だとひと目でわかる服装(綺麗なジャケット、綺麗なスカート、トートバッグ、男性のベルトボディバッグなど)は避けた方が無難です。
コンプトンの文化
と、コンプトンのあまり良くないことばかりを書いてしまいましたが、いいところもあります。
コンプトンのいいところは、ここにしかない独特の文化でして、世界に名を馳せる有名人が意外とコンプトン 出身なんてこともあります。
まずは知っておこう|コンプトンの2大ギャング
コンプトンを拠点とする巨大ギャング集団が「ブラッズ(Bloods)」と「クリップス(Crips)」です。
それぞれの歴史や成り立ちを紹介すると少し長くなるので省略しますが、興味がある方はググってみてください。たくさん情報が出てきますよ。
こちらの2大ギャングに関して、Wikipediaでよければリンクを貼っておくので下記ご参照ください。
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コンプトンからはアートも生まれる
コンプトン出身のヒップホップグループとして有名な、N.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)に代表されるように、彼らの文化からは様々なアートシーンも生まれます。
2015年に公開された「ストレイト・アウタ・コンプトン(原題:Straight Outta Compton)」では、どのようにしてN.W.Aが誕生したのかを見ることができるので興味がある方にはおすすめです。
ストレイト・アウタ・コンプトン|トレーラー
Straight Outta Compton(ストレイト・アウタ・コンプトン)を観るなら
聞いてほしい:N.W.Aはヒップホップの王道
こちらのドキュメンタリー動画は日本語字幕もついているので、よかったらどうぞ。
コンプトンHIP-HOPの今がわかるドキュメンタリー
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【最後に】コンプトンは絶対悪じゃないけど…
コンプトンの文化がロサンゼルスアートの一端を担い、多くのアーティストに影響を与えているのは事実です。
そういう意味ではLAをLAにしてくれている重要な地域と言うことができます。
とは言っても、アメリカに慣れていない日本人が観光でむやみに近づくのは回避した方がいいエリアであることに変わりはありません。
コンプトンの文化や人々を尊重しつつ、自分は危険に巻き込まれないように注意する必要はありますね。
このブログではロサンゼルス周辺の危険地域をエリアごとにまとめています。
旅行で訪れることも多いダウンタウンLA周辺や、空港近くの危険エリアに関してもまとめていますので、下記も合わせてご参照いただければ幸いです。
>【要注意】ロサンゼルス周辺の危険地域【ダウンタウン編】
>【要注意】ロサンゼルス周辺の危険地域【イングルウッド編】
また、コンプトンのディープな魅力を堪能してみたいという方にはこちらの記事がおすすめです。
隠れた観光スポットをいくつかまとめていますが、訪れる際はくれぐれもご注意を。
意外とあるかも?コンプトンの観光スポット