留学から、そのまま現地の企業に就職したい。
英文履歴書の正しい書き方を知りたいな。
こんなお悩みを解決する記事。
本記事で英文履歴書(レジュメ)の正しい書き方を解説します。
無料テンプレも配布するので、本記事を参考にしつつ、間違えない英文履歴書の書き方を身につけましょう。
かんたんな自己紹介
アラサー男子 in L.A.
2014年:単身渡米
2017年:現地企業を辞めて大学院に入学
2019年:経営学修士(MBA)取得
現在は妻と2人ロサンゼルス郊外で生活中
こんな感じで、アメリカ生活は10年になりました。
米系の現地企業にも英文履歴書を書いて送っていたので、当時、僕が実際に書いた英文履歴書を紹介しつつ、本記事で詳しく解説します。
外資系企業への転職を考えている人にも役立つ内容だと思うので、本記事を参考に英文履歴書を書いていきましょう。
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本記事のもくじ
英文履歴書(レジュメ)の書き方
さっそくですが、英文履歴書のサンプルはこちら。
英文履歴書サンプル
- 名前・役職・連絡先:名前などの基本情報を書く
- 経歴まとめ・希望役職:簡潔な文章で書く、希望の役職があればそれも書く
- スキル:所有しているスキルを書く
- 職務経歴:職務経歴を新しい順に書く
- 学歴:学歴を新しい順に書く
- スキルコースなど:スキル教室に通った経験があれば書く
- 追記事項:自己PRやビジョンがあれば書く。趣味や興味などでもOK
各箇所ごとに深掘りしていくので下記をどうぞ。
名前、役職、連絡先の書き方
英文履歴書でまず最初に書くべきは、名前、現在の役職、連絡先です。
特に決まりはありませんが、名前 → 役職 → 連絡先の順番で書くのが一般的かなと思います。
- ①名前:ローマ字で普通に書く
- ②役職:「営業」→「Sales」など、英語で役職を書く
- ③電話番号:最初の「0」を国番号「+81」に変えて書く(+81 90-1234-5678)
- ④メールアドレス:普通に書く
- ⑤ポートフォリオなど:あればURLを記載する。なければ書かなくてもOK
- ⑥住所:アメリカでは番地まで書かなくても良い。大体のエリアが分かればOK
⑤ポートフォリオがない場合は書かなくてもOKですし、Linkedinなどのビジネス向けSNSのアカウントを持っている場合は、それを記載するのもおすすめです。
住所を具体的に書きたい場合
アメリカの企業に英文履歴書を送る場合、⑥住所は具体的に番地まで書く必要はありませんが、具体的に記載したい場合は、1. 建物、2. 部屋番号、3. 番地、4. 町、5. 市区町村、6. 都道府県、7. 郵便番号、8. 国の順番で書くのが一般的です。
例)Yamada Building #101, 1-23 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 150-0000, Japan
Summary(経歴まとめ・希望役職)の書き方
「Summary」には経歴の要約、スキルや職務経験を簡単に記載します。希望役職や、募集ポジションで自分のスキルがどう活かせるかなどのアピール文章も盛り込めると100点です。
Summaryの書き方のコツ
Summaryを書くときは、単純にこれまでの経歴をまとめるだけではなく、募集ポジションの要件に合うようなスキルや経験を書きましょう。というのも、このSummary部分の良悪で、その先の経歴詳細を読んでもらえるかどうかが決まると言っても過言ではないからです。
日本ほどじっくりと履歴書を読んでもらえないアメリカでは、このSummaryで採用担当者の注目を集めるテクニックが求められます。
最適化されたSummaryを書く手順
下記は、僕が実際にSummaryを書くときに行なっていた手順です。
-
- その企業が求める人材をリサーチする
- どんな人材を求めているか?
- 要件に合うスキルは何か?
- どんな問題を抱えていて、この採用でどのように解決したいか?
- リサーチした条件で、自分がどのように活躍できるかを考える
- 相手のニーズにマッチする自分のセールスポイント(4つくらい)を書き出す
- その企業が求める人材をリサーチする
応募する企業ごとに、この手順でSammuryを作ると、書類審査に通る確率が上がります。
Skill(スキル)の書き方
Skillには、自分が所有しているスキルを書きます。
箇条書きが見やすいと思いますが、文章にしてもOK。
Communication Skills(コミュ力)、Teamwork Skills(チームワーク)、Adaptability(適応力)、Time Management Skills(タイムマネジメント)なども、アメリカでは重要視される立派なスキルです。プログラミングができない、、、フォトショが使えない、、、特記できるスキルがない、、、とネガティブになる必要はありません。
自分ができること、得意とすることは、スキルの欄に自信を持って書きましょう。
Skillに記載してOK。アメリカで重要視される能力
下記は、オフィス仕事などでも重要視される立派なスキルです。当てはまればどんどん書いて良しです。
- Communication:コミュ力
- Teamwork:チームワーク
- Digital literacy:デジタル知識
- Attention to detail:注意力
- Adaptability:適応力
- Time management:タイムマネジメント
- Work ethic:職業倫理
- Customer service:カスタマーケア
- Creativity:創造力
- Project management:プロジェクトマネジメント
Experience(職歴)の書き方
Experienceには、これまでの職歴を新しい順で記載します。
会社名、在籍期間、所在地を書き、役職とともに目立った実績を箇条書きで3〜4個くらい書くのがスマートだと思います。
ここは日本の職務経歴と同じイメージで書いていけば、迷わず書き進められるはずです。
Education(学歴)の書き方
Educationには学歴を書きましょう。
職歴同様、新しいものから順に書いていきます。なお、最終学歴が大学、専門学校、短期大学卒業以上の場合は、高等学校までの学歴は書かなくて大丈夫です。
学位・学部の記載方法
学位や学部の記載方法は下記を参考にどうぞ。
学位の記載方法
- 短大卒(2年制):Associate of 〇〇〇
- 大卒(学士):Bachelor of 〇〇〇
- 院卒(修士):Master of 〇〇〇
- 博士号:Doctor of 〇〇〇
学部の記載方法
- 文学:Arts
- 法学:Laws
- 商経済学:Commerce & Economics
- 経営学:Business Administration
- 社会学:Society
- 教育学:Education
- 農学:Agriculture
- 理工学:Science & Engineering
- 医学:Medicine
- 薬学:Pharmacy
- 情報工学:Computer Science
My Majors – List of College Majorに一般的な大学専攻のリストが掲載されているので、こちらも参考にしてもらうといいと思います。
その他項目の書き方
その他項目には、自己PRの文章や得意なこと、Summary、Ecperience、Educationには書ききれなかったけど伝えたい内容などがあれば書きましょう。
特筆することがなければ書かなくてもOKですし、カジュアルな職場への応募であれば、趣味や好きなことを書いて、自分の人となりを少しアピールしてもOKだと思います。
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英文履歴書を書くときに気をつけたいポイント
引き続き、英文履歴書を書くときに気をつけたいポイントを解説していきます。
国が違えば文化も違うため、日本の履歴書では一般的な記載事項が、アメリカでは書くこと自体違法だったりします。英文履歴書に記載してはいけない項目も頭に入れておきましょう。
英文履歴書のフォーマット(用紙サイズ、フォントなど)
英文履歴書を書く際におすすめのフォーマットは下記の通りです。
- 用紙サイズ:レター
- 枚数:1枚に収める
- フォント:TImes New Roman、Helvetica、Arialなど
- 見出しサイズ:12〜14pt
- テキストサイズ:10〜12pt
- 行間:1.0〜1.5pt
用紙サイズと枚数
アメリカで一般的な用紙サイズといえば、レターサイズです。(日本のA4みたいな位置付け)
A4よりも横幅が少しだけ広く、縦幅が少しだけ短いサイズなので、英文履歴書の作成では用紙サイズをレターに設定しておきましょう。
また、アメリカでは履歴書を1枚に収めて書くのがスマートとされているので、可能な限り1枚にシンプルに収める形で書くのがおすすめです。
フォントやテキストサイズ
使用フォントはビジネスに最適化されたものを選びましょう。日本だったら、ゴシック体よりも明朝体のほうがビジネス書類っぽく見えるのと同じですね。
TImes New Roman、Helvetica、Arialのどれかを使っておけば間違いはないので、自分ではフォント選びに迷う人は、この3つからお選びください。
また、フォントサイズは、見出しを12〜14ptくらい、本文を10〜12ptくらいで書いておくとスッキリ収まると思います。
英文履歴書に記載してはいけない内容(違法です!!)
日本の履歴書には一般的に記載する事項(顔写真、年齢、性別など)でも、アメリカでは記載すること自体が違法なものがあります。
採用企業側も応募者に対して、これらの情報開示を求めることが法律で禁じられているので、アメリカの企業に転職応募する際は、英文履歴書に記載しないように注意しましょう。
英文履歴書に記載してはいけない事項
- 年齢(生年月日)
- 性別
- 人種
- 顔写真
- 結婚歴や配偶者、子供の有無
- 宗教
- 国籍
アメリカでは、年齢、性別、国籍、人種に関係なく、あらゆる人に対して平等な機会が与えられていなければなりません。よって、差別につながりかねないこれらの項目は書かないことが鉄則です。
プロフェッショナルな表現を使う
当たり前ですが、履歴書はビジネス書類なので、使う英語にも気をつけておくべきです。
英文履歴書で多用されるプロフェッショナルな表現(Action Verb)をまとめたので、下記を参考にしてみてください。
プロジェクトリーダーとしてチームを率いた
Administered | Executed | Orchestrated | Programmed |
Arranged | Delegated | Organized | Spearheaded |
Chaired | Headed | Oversaw | |
Coordinated | Managed | Planned | |
Directed | Operated | Produced |
これらの動詞は「Led(Leadの過去形):率いた」の代わりとして使うことができます。
自身でプロジェクトを立ち上げた
Built | Devised | Formed | Instituted |
Charted | Founded | Formulated | Introduced |
Created | Engineered | Implemented | Launched |
Designed | Established | Incorporated | Pioneered |
Developed | Formalized | Initiated | Proposed |
上記のAction verbは、自分で企画やプロジェクトの立ち上げを行った場合に使いたい動詞になります。
なので、自分で立ち上げ、そのままプロジェクトチームを率いたのであれば、、、
Built 〇〇 and operated the team. (〇〇を立ち上げ、チームを率いた)
と、使うことも可能です。
利益・資本・顧客満足度などを向上させた / 負債を減少させた
Accelerated | Conserved | Expanded | Increased |
Achieved | Consolidated | Expedited | Lifted |
Advanced | Decreased | Furthered | Maximized |
Amplified | Deducted | Gained | Reconciled |
Boosted | Delivered | Generated | Reduced |
Capitalized | Enhanced | Improved | Saved |
目に見える数字の上下に関係する実績には、これらの動詞が効果的です。
協業先・資本提携先・顧客を発掘した
Acquired | Navigated | Pitched | Sourced |
Closed | Negotiated | Secured | Upsold |
Forged | Partnered | Signed |
企業にプラスとなる協業先、提携先、または顧客などを新規発掘した実績があれば、これらの動詞を使いましょう。
カスタマーサポートで貢献した
Advised | Consulted | Informed |
Advocated | Educated | Recommended |
Coached | Fielded | Resolved |
顧客と直接やり取りをしたり、問題を解決したりと、カスタマーケアで会社に貢献したときには、上記の動詞を使うとプロフェッショナルな表現になります。
リサーチやデータ分析で実績を残した
Analyzed | Compiled | Forecasted | Mapped |
Assembled | Discovered | Identified | Measured |
Assessed | Evaluated | Interpreted | Modeled |
Audited | Examined | Interviewed | Tracked |
Calculated | Explored | Investigated | Visualized |
これらは、アナリストやマーケターとして会社に貢献した実績があれば、積極的に使っていきたいAction Verbです。
英文履歴書テンプレ配布
本記事にて、ここまで解説した英文履歴書の作り方ですが、ある程度フォーマット化したテンプレートも用意しました。
自分でゼロから作るのがめんどくさいという人は、遠慮なく下記よりダウンロードして使ってください。
» 英文履歴書のDLはこちらから(GoogleDriveが開きます)
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まとめ:英文履歴書を書いてみよう
本記事は以上です。
英文履歴書と聞くとハードルが高いと感じてしまう人も少なくありません。
しかし、実はポイントをしっかり押さえて書いていけば、英語ネイティブじゃなくても英文履歴書は十分に書くことが可能です。現代ならChatGPTとかを使って、英訳や文法チェックもできますしね。
本記事で解説したポイントを押さえつつ、AIツールや翻訳ツールを使って英語化すれば、意外と書けてしまうものなので、アメリカでの就職や外資系企業への転職を考えている人は、この機会に英文履歴書を作ってみましょう。
カバーレターも用意しよう【補足】
アメリカの就職活動で英文履歴書を送る際には、カバーレターも同封する必要があります。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、よければ合わせてご一読ください。
おわり。