社会人になったけど、アメリカ留学を諦め切れないな…
でも、仕事を辞めるのが不安だし…
留学後のキャリアってどうなんだろう?
英語力がなくても大丈夫?
そもそも、社会人留学って可能なの?
本記事は、こんなお悩みを抱えつつも、アメリカに留学してみたいという方向けに、社会人がアメリカ留学をする時に必要な準備から費用、その後のキャリアまでを解説。
僕も日本で就職した後、会社を辞めてアメリカに留学してきたので、「あのとき、準備しておいて良かったこと」「もっとこうすれば良かったと思うこと」などの経験をもとに、これから留学を目指す社会人の方に有益な情報をお伝えしたいと思います。
いきなりですが、結論から言ってアメリカ留学は社会人になってからでも遅くありません。
経験者の僕が断言します。
僕が最初にアメリカを訪れたのは、たった1ヶ月の語学留学でしたが、その経験が僕の人生を大きく変えました。その経験談はこちらで紹介していますので、ご興味があればご覧ください。
>【行動しよう】1ヶ月のアメリカ短期留学が僕の人生を変えた話
ですので、もし社会人になった現在でも「アメリカ留学してみたいな…」と考えているのであれば、本記事を参考に新しい一歩を踏み出す勇気を持ってください。
というわけで、さっそく本題に入りたいところですが、その前に少しだけ僕の経歴を紹介します。
僕の経歴:社会人留学経験者です
2015年7月:現地企業を退職し、フリーランスに。同時に語学学校に通い始める。
2017年4月:MBA取得を目指し、大学院に編入。
2019年12月:大学院を卒業。晴れて経営学修士の学位を取得。
ちなみに、2014年以前にも少しだけ留学経験があるので、アメリカ滞在歴は合計7年ほど。
僕の英語力は日常生活も仕事も全く問題ないレベルでして、基本的な生活は日本人コミュニティ外で過ごしています。
アメリカ滞在歴が長い人の中には、ずっと日本人コミュニティの中にいて現地のことをよく知らない人もいるのですが、僕はそのタイプじゃないので、そこは信頼していただいてOKです。
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【断言します】社会人のアメリカ留学は人生にプラスです
これは実際に社会人留学を経験した僕の私見ですが、アメリカ留学は社会人になってからでも絶対にプラスです。
後ほど詳しく解説しますが、留学後に新しいキャリアが開けたり、世界中に人脈ができビジネスにつながったりと、イイことだらけ。
マイナス面があるとすれば、現在勤めている会社を辞めることくらいですが、今の時代、一つの会社に一生勤めるなんてことは稀ですし、帰国後の転職先は山ほどあります。
中には留学中の経験を評価してくれない会社もありますが、そもそも留学経験者がそんな会社に就職しても、その後も嫌な思いをする可能性が高いと思うので、面接時に価値観が合わない会社が見つかったと捉えて自分にあった企業を選びましょう。
さらに言えば、これからは個人のスキルで生き抜かなければならない時代なので、留学経験は自分にしかない大きな武器になるはずです。
社会人アメリカ留学に必要な知識
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本番です。
本記事では、社会人がアメリカ留学をする時に必要な予備知識を下記の順に解説していきます。
本記事の内容
2. アメリカ留学の費用
3. 社会人留学のパターン
4. アメリカ留学後のキャリア
5. アメリカ留学に必要な英語力とは
社会人アメリカ留学に必要な準備
アメリカに留学するなら、まずは準備が必要です。
経験者の僕が断言しますが、準備は下記の3つが全てです。
アメリカ留学の準備
・留学場所を決める(次に重要)
・ビザ手続きなど(手順に沿って進めるだけ)
具体的な準備は上記の通りでして「どこに行くか」よりも「何をするかを明確にする」ことの方が重要です。
【社会人アメリカ留学】目的を明確にする
僕はこれまで、アメリカの語学学校と大学院でたくさんの友達(国際留学生)に出会ってきましたが、彼らに共通していたのは「目的が明確だった」ことです。
とくに、母国で一度社会人を経験してからアメリカに渡ってきた学生は「アメリカで学位をとって帰国したい」「アメリカで仕事を見つけて永住したい」「アメリカで学位をとったら別の国に移住してビジネスしたい」など、留学の目的が明確でした。
自分の国でそのまま働いていればある程度の保証はあるのに、それを捨ててまでアメリカに留学する背景には、リスクとメリットを天秤にかけ、将来の不安を払拭し、覚悟を決めて渡米してきてる実態があるんだなと感じました。
日本に関わらず、一度仕事を辞める、社会から足を踏み出すことのリスクはどの国も共通みたいです。
社会人のアメリカ留学は期間が長期になると数百万円という費用をかけて、将来を左右する決断をすることになります。
「長年の社会生活をリセットして少し遊びたい」といった気分転換を兼ねた短期留学でない限り「アメリカのキラキラした部分だけに憧れて留学を決断する」のは、その後の人生のマイナスになりかねません。
留学の目的が大学・大学院で学位を取得するのであれば、卒業が明確な目標になりますし、語学学校に行くにしても、TOEFL、TOEICの目標スコアを定めるなど、目標を設定することは可能なので、まずは留学の目的を明確にしておくことが大切です。
【社会人アメリカ留学】留学場所を決める
社会人留学をするなら、通う学校がある都市を決めるのは学生留学以上に重要です。
理由は「留学後の人脈が作れるから」でして、大都市で海外から留学生が多い学校なら、留学を終えて帰国してからも世界中にコネクションができます。
また、社会人留学生やアメリカ人でも社会人学生が多い学校を選ぶと、学生間でビジネスが生まれる可能性もあります。
逆に、10代や20代前半の短期語学留学性しかいないような学校だと、半分くらいが思い出づくりや遊び感覚できている生徒なので、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。
というわけで、留学先を決めるときは「勉強の目的」以外にも「人生にプラスになる場所かどうか」も見極められると、留学生活が大きな意味を持つものになるはずです。
【社会人アメリカ留学】ビザ手続きなど
留学先を決めたら、学校へ入学の申し込みと渡航に必要なビザの手続きなどを済ませる必要があります。
学生ビザが必要な場合もありますし、ビザなしで勉強できるケースもあるので、留学期間や目的に合わせて必要手続きを済ませましょう。
アメリカ学生ビザ(F-1 VISA)の取得方法は、下記の記事にてしっかり解説していますのでご覧ください。
学生ビザ(F-1 VISA)の取得方法を解説した記事
社会人アメリカ留学の費用
続いてアメリカ留学に必要な費用を解説します。
いくら掛かるかは、アメリカのどの都市に留学するか、語学学校か大学か、コースは、などの条件によって大きく違います。
そこは日本と同じで、大都市なら生活費は高くなりますし、田舎に行けば5分の1くらいに節約できる場合もあります。
語学学校に留学する場合の費用目安
1ヶ月 | 3ヶ月 | 半年 | 1年 | |
学費(USD / $) | $300〜$1,000 | $800〜$3,000 | $1,500〜$6,000 | $3,000〜$12,000 |
生活費(USD / $) | $500〜$2,000 | $1,500〜$6,000 | $3,000〜$12,000 | $6,000〜$24,000 |
アメリカにある英語の語学学校に留学する場合、大体の費用目安は下記の通り。
最低額は地方都市に留学する場合、またはルームシェアなどで生活費を節約する場合の大体の目安でして、東京の一般的な一人暮らしと同じ生活レベルを望むのであれば、アメリカの生活費は日本よりも少し高いです。
大学・大学院に留学する場合の費用目安
1ヶ月 | 3ヶ月 | 半年 | 1年 | |
学費(USD / $) | $2,000〜$22,000 | $6,000〜$66,000 | $12,000〜$132,000 | $24,000〜$264,000 |
生活費(USD / $) | $500〜$2,000 | $1,500〜$6,000 | $3,000〜$12,000 | $6,000〜$24,000 |
大学、または大学院に留学するのであれば、学費がさらに高くなります。
アメリカは、その州出身の学生は学費が安くなる一方、他州から来ている学生、国際留学生の学費は割高。だいたいの目安は下記になります。
計算を簡単にするために、1ドル=100円で換算してみると、1年間の大学留学にかかる学費は最大で264万円ほど。
また、留学生が学生ビザをキープし、学校に滞在し続けるために必要な12単位を毎学期取り続けた場合、最低でも2年間は学校に通い続けなければならないので、学費もさらに必要になります。
ロサンゼルスに留学する場合でしたら、UCLA(University of California, Los Angeles|カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が毎年算出している留学生向けの費用目安を参考にすると金額目安がわかります。
参照:2020-2021 ESTIMATED UNDERGRADUATE STUDENT BUDGET(外部サイトに飛びます)
僕の学生時代にかかっていたコスト
家賃:$2,000(1LDK・築40年くらいのアパート)
光熱費・ネット代:$100
ケータイ代:$50(通話、ネット使い放題プラン)
生活費:$400(普通の生活でこれくらいです)
車・保険など:$300(アメリカは利用保険高め…車の保険はピンキリです)
実際に僕が昨年大学院を卒業するまでに毎月払っていたコストの内訳は大体こんな感じ。
家賃・光熱費に関しては、夫婦で支払っている金額なので、一人暮らしをするのであれば半分から7割ほどの金額で収まると思います。
より詳しい生活費に関しては別記事でまとめていますのでご参照ください。
留学生活に必要な費用を知るための記事
社会人のアメリカ留学パターンとその後のキャリア
社会人がアメリカに留学した後のキャリアは大きく分けて下記の通り。
アメリカ留学後のキャリア
・語学学校 → 大学編入 → 現地就職
・Jビザ研修留学 → 現地転職
だいたいの人が進むキャリアはこんな感じでして、語学学校から始めるか、いきなり大学入学するかは英語力次第なところもありますが、現地の企業に就職したいのであれば、最低でもアメリカで短大は卒業しておいた方が有利です。
こちらも順を追って解説します。
ケース①:語学留学 →(大学編入)→ 帰国して転職
語学留学で英語だけを取得したいなら、TOEFLやTOEIC、IELTSなど、目に見えるスコア取得を目指すと目標が明確になりやすいです。
また、大手の大学にはエクステンションと呼ばれる社会人コースがあり、学位ではありませんが修了証を発行してもらえるので、そこで勉強するのもひとつの手です。
また、ビジネス英語クラスや専門職に特化した英語のクラスなどを設置している学校もあるので、目的に合わせて留学先を選びましょう。
ケース②:語学留学 → 大学編入 → 現地で就職
前述の通り、現地で就職したいのであれば、短大以上の学歴は取得した方が有利です。
アメリカで短大以上を卒業しておいた方がイイ理由
その②:就労ビザ取得に有利だから
短大卒以上が就職に有利な理由は上記の通り2つ。
ひとつはもちろん学歴でして、意外かもしれませんがアメリカは日本以上に学歴社会です。
外国人が現地で就職しようとなったら、最低でもアメリカ人と同じ学歴は備えておかなければなりません。
車の整備工やレストランシェフなどの技能職であれば学歴は重要視されませんが、一般職では学歴はかなり重要なので、最低でも短大、可能なら大学院まで進むことをおすすめします。
2つ目の理由は「ビザ」でして、アメリカで働くには「学生ビザ」からの切り替えが必要になります。
就労可能なビザは複数あるので、本記事でビザの種類解説は割愛しますが、就労系のビザを取得するにはアメリカでの学歴が大きく役立ちます。
ケース③:Jビザ研修留学 → 現地転職
最後のケースはJビザという短期研修ビザを使って、現地企業にいきなり飛び込む方法です。
Jビザのシステムは、それだけで長くなってしまうので別記事にてまとめています。
アメリカ留学に必要な英語力はどれくらい?
最後に、気になる「留学に必要な英語力」について解説。
結論から言えば、英語は喋れなくても留学可能です。
いきなり短大に留学したい場合でも、ほとんどの学校がESLという語学学習クラスを持っているので、「大学の授業」+「ESLの授業」を取っていれば英語力が低くても学校に通うことができます。
ですが、大学にあるESLクラスは比較的学費が高めなので、できれば外部の語学学校で一定の英語レベルを身につけてから短大に編入した方が節約になります。
また、語学学校のクラスは学力ごとに細かいクラス分けがされているので、「英語で自己紹介くらいしかできない…」という方でも安心して自分の英語レベルに合ったクラスからスタートすることができます。
語学学校の場合、生徒はお客さんにあたるので、結構手厚くサポートしてくれますよ。クラスのレベルが合わない、もっとこういう勉強がしたい、など希望や要望があったらオフィス担当者に言えば対応してくれるはずなので、あまり心配せずに飛び込みましょう。
MBA取得に必要な英語力
大学院で上級学位(修士、専門職学位、博士)を取りたい場合は、現地のアメリカ人と問題なくビジネスができるレベルの英語力は必要です。
僕は経営学修士(Master of Business Administration)を専攻していたのですが、同じくMBA取得を目指したいなら下記サイトの内容を辞書を引かずに理解できるくらいの英語力が必要だと思います。
> Writing Guide for MBA Students(外部サイトに飛びます)
留学カウンセリングに申し込んでみよう
ここまでお読みいただき、「もっとアメリカ留学してみたくなった」という方は、留学サポート企業の無料相談に申し込むことをおすすめします。
僕も、渡米前は10社くらいの無料カウンセリングやセミナーに通って情報を集めました。
プロの留学カウンセラーから貴重な情報を得られるだけでなく、経験者の声も聞くことができ、モチベーション維持にも役立ちます。
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